「AはBの~倍の…だ」ー倍数表現
「AはBの~倍の…だ」
文法用語で「倍数表現」というものですが、型としては「AはBの~倍の…だ」は「A is + 倍数詞 + as ~ as B.」で表現できます。
例えば、「東京スカイツリーはエッフェルタワーの2倍くらいの高さだ」を英語にするとしましょう。
まずこの場合、「東京スカイツリーは高い」で文章を作ります。
次に、形容詞「tall」を「as」で挟みます。
そして、比べる対象を最後に置きます。ただこの時点だと、東京スカイツリーとエッフェル塔は、同じ高さになっています。
最後に何倍かを表す「倍数詞」を「as tall as」の前に置くと、「Aの○倍はBと同じくらい…だ=AはBの~倍の…だ」になります。
2倍であれば「twice」や「two times」、3倍であれば「three times」などと表現します(「数字+times」)
他の例を見てみましょう。
- This dress is twice as expensive as that.
(このドレスはあのドレスの2倍高い) - My sword is two times as long as yours.
(私の剣はあなたのものより2倍長い) - This book is three times as thick as that one.
(この本はあの本の3倍くらい厚い)
ちなみに、倍数詞に「分数」を入れれば「○分の1」が表現できます。
The population of Spain is about one third as large as that of Japan.
(スペインの人口は日本の人口の約3分の1だ)
注意しないといけないのはこの場合、比べているのは「人口」です。そのため、「The population of Spain is about one third as large as Japan.」にしないよう、注意です。そうすると、「スペインの人口」と「日本」を比べてしまうことになります。
比べるのは「スペインの人口」と「日本の人口」です。英語はこういうところがとてもシビアです。「the population of Japan」を「that of Japan」に言い換えましょう。
目的語のある場合
次に「目的語」のある場合を見てみます。
例えば、「新人ドライバーは、経験豊かなドライバーの2倍ほど沢山事故を起こしている」を英語にする場合は、こうなります。
まずこの場合、「新人ドライバーは沢山事故を起こす」で文章を作ります。
次に、目的語の「many accidents」丸ごとを「as」で挟みます。
そして、「経験豊かなドライバーが事故を起こす」を後ろに付け足します(繰り返しになるため、「have many accidents」を「do」一語に言い換えます)
最後に何倍かを表す「倍数詞」を「as many acccidents as」の前に置くと、「Aの○倍はBと同じくらい…だ=AはBの~倍の…だ」になります。
そのため、答えはこうなります。
「倍数表現」は自然と文が長くなり、かつ語順もシビアなため、何度も音読して型をつけないと忘れてしまうので、かなり厄介です。
以上、英語の倍数表現について、でした。