英語の語源「it」 は「行く」を表す
「circuit(サーキット)」は「輪 + 行く」
「サーキット(circuit)」という言葉がありますが、これは「circu(輪)」+「it(行く)」からできています。
circuit【ˈsɜːrkɪt】
:サーキット
=【circu(輪)】+【it(行く)】
このように、「it」は「行く」を表します。
そして、訪れる意味の「visit」も同じで、「vis(見る)」+「it(行く)」で出来ています。
「vis-」はもちろん、「vision(視覚)」の「vis-」です。「訪れる」行為は「見る」+「行く」行為なので、意味がニュアンスがピタリと当てはまりますよね。
ちなみに「出口」を表す「exit」にも、この「-it」が入っています。
exit【ˈeɡzɪt】
:出口
=【ex(外に)】+【it(行く)】
これも「外に行く」ニュアンスなので、分かりやすいですね。
以下、この「it」の入った英単語を一覧で紹介します。
語源「it(行く)」が入った英単語
ambitious【æmˈbɪʃəs】
野心的な
=【amb-(周り)】+【it(行く)】
(古代ローマ時代、選挙のために、候補者が各地を歩き回ったことが由来)
Ex) He’s very ambitious in his business.
(彼はビジネスにおいて、相当の野心家である)
initial【ɪˈnɪʃl】
:【名】頭文字
:【形】最初の
=【in-(中に)】+【it(行く)】+【-al(のような)】
(物事の中に首を突っ込んで、始めるニュアンス)
Ex) We wrote our initials in the sand.
(私たちは砂に頭文字を書いた)
initiate【ɪˈnɪʃieɪt】
:始める
=【in-(中に)】+【it(行く)】+【-ate(動詞)】
(物事の中に首を突っ込んで、始めるニュアンス)
Ex) I initiated the new project.
(私は新しいプロジェクトを始めた)
initiative【ɪˈnɪʃətɪv】
:主導権
=【in-(中に)】+【it(行く)】
Ex) Our new employer has a lot initiative.
(私たちの新しい雇用主は主体性が強い)
itinerary【aɪˈtɪnəreri】
:旅程
orbit【ˈɔːrbɪt】
:軌道
=【orb-(円形)】+【it(行く)】
transit【ˈtrænzɪt】
:輸送、通過
=【trans-(越えて)】+【it(行く)】
Ex) Public transit is very important in a city.
(公共輸送機関は街の中でとても重要である)
以上、英語の語源「it」について、でした。