「落書き」って英語で何ていうの?
「graffiti」は壁に描かれたもの
答えは「doodles」になります。
あまり知られていないかもしれませんが、「doodle」は「落書き」の意味です。
doodle【ˈduːdl】
Oxford Learners’ Dictionaries
:a line, shape, etc. that you have drawn when you are bored or thinking about something else
このように、「暇な時や何かぼんやりと考えている時に描く、線や形」が「doodle」の定義です。つまり学生時代、授業中に教科書やノートに描いていたのは「doodle」になります。
ちなみにこの「doodle」には、動詞用法もあります。
I doodled in my notebook.
(私はノートに落書きをした)
一方、「graffiti」も「落書き」という意味です。
よく歌の歌詞などにも「グラフィティ」という言葉が出てきますが、この「落書き」は壁面に描かれるもので、よく「アートの一つ」にも分類されます。
The subway was covered in graffiti.
(地下鉄は落書きで埋め尽くされていた)
一応、英英辞書の定義も見ておきましょう。
graffiti【ɡrəˈfiːti】
Oxford Learners’ Dictionaries
:drawings or writing on a wall, etc. in a public place
このように、日本語はノートでも壁でも「落書き」は「落書き」ですが、英語はスケールの違いによって言葉が変わります。
そしてこれは私の体験談ですが、その昔、単語帳で「graffiti=落書き」と丸暗記し、その後、ネイティブ相手に「I used to draw graffiti in my notebook when I was a student.」と言ったことがあります。相手はとても変な顔をされていました。
そう、これは「graffiti」を一度も見ないで、「graffiti」を覚えてしまったことにおける、ミスコミュニケーションです。「graffiti」はノートに描けないのです。
やはり、単語は可能な限り、見て、触って、感じて、覚えていくのが理想的です。
また、英語には「落書き」がもう一種類あります。それが「scribble」です。
The page is covered with a mass of scribbles.
(大量の走り書きがページに埋め尽くされている)
こちらも定義を見ておきましょう。
scribble【ˈskrɪbl】
Oxford Learners’ Dictionaries
:careless and untidy writing
このように走り書きで、ぐちゃぐちゃした感じの「落書き」ですね。「doodle」のような、「絵」ではありません。
また、これにも動詞用法があります。
She scribbled down her phone number and pushed it into his hand.
(彼女は自分の電話番号を走り書きし、彼の手の中に押し込んだ)
つまり、数字が判別できないくらい、汚い筆跡になります。
以上、英語の「落書き」について、でした。