As the curtain ____ , the audience fell silent.
(カーテンが上がった時、観客は静まった)
A)rose B)raised
自動詞「rise」と他動詞「raise」
どちらもニュアンス的には似ていますが、「rise」は自動詞で「(…が)上がる」意味で、「raise」は他動詞で「…を上げる」意味になります。
これは「lie」と「lay」のページでも説明していますが、自動詞は「目的語を必要としない動詞」、そして他動詞は「目的語を必要とする動詞」です。
そのため、「rise」か「raise」かの判断に迷った場合は、目的語があるかどうか、で判断できます。目的語があれば、他動詞「raise」の出番です。
また一応、「rise」と「raise」の活用も見ておきましょう。
| 現在形 | 過去形 | 過去分詞形 | 現在進行形 |
rise【自動詞】 上がる | rise | rose | risen | rising |
raise【他動詞】 …を上げる | raise | raised | raised | raising |
「lie」と「lay」に比べれば、簡単ですね。
それでは冒頭のクイズですが、「カーテンが上がった」というニュアンスです。カーテンが何かを上げたわけではありません。つまり、空欄には自動詞「rise」が入ります。
A)rose
As the curtain rose , the audience fell silent.
(カーテンが上がった時、観客は静まった)
最後に二つの動詞の例文を少し見て、感覚を掴みましょう。
- Smoke was rising into the air.
(煙が空中に上がっていました)
- Bubbles rose to the surface of the water.
(泡が水の表面にまで上がった).
- The airplane rose up from the runway.
(飛行機が滑走路から上に上がった)
- The tide rose and fell.
(潮が満ちた)
- Raise your hand if you know the answer.
(答えが分かったら、手を挙げなさい)
- We raised the flag to the top of the pole.
(私たちは旗を一番上にまで上げた)
- The store is raising its prices.
(その店は価格を上げている)
- The governor wants to raise the minimum wage.
(知事は最低賃金を上げたいと思っている)
以上、「rise」と「raise」の見分け方でした。
ABOUT ME
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。
その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。
2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。
現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。