The kitten is stuck ____ the tree.
(子猫が木から降りられなくなっている)
A)on B)in
茂みから「in」の感覚へ
答えは「in」になります。
B)in
The kitten is stuck in the tree.
(子猫が木から降りられなくなっている)
「in」はもちろん、「…の中に」と訳されるように、空間を表す前置詞です。
「in」のイメージ例文
She has an apple in her hands.
(彼女は両手の中にリンゴを持っている)
さて、問題になるのは英語ネイティブがどこまでを「空間」と考えているか、です。
木の上にいる猫は、日本人が考えれば接触を表す「on」になりがちですが、ネイティブはこの場合、圧倒的に「in」を使ってきます。
というのも木は幹から枝が走り、そこから葉が生い茂り、一つの「空間」を形成しているからです。
「in the tree」のイメージ例文
The kite got caught in the tree.
(凧が木に挟まった)
同じですね。スポッと空間に入り込んだ感じです。
例文を紹介します。
- There is a swarm of bees in the tree.
(木に蜂の大群がいる)
- The birds are singing in the tree.
(鳥が木で鳴いている)
- The bird built a nest in the tree.
(その鳥は木に巣を作った)
- Climb down out of that tree!
(木から降りてきなさい!)
そのため、最後の例文のように、もしも木から出てくるのであれば、「in」の反対の「out of」の感覚になります。
以上、「in」の感覚について、でした。
ABOUT ME
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。
その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。
2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。
現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。