花が満開な状態を「be in full bloom」で表現しますが、今回はどうしてここで「in」を使うか、考えてみます。
「in」は「空間の中」の感覚
まず「in」の基本はもちろん、「空間の中」です。
The ladybug is in the jar.
(てんとう虫がビンの中にいる)

ちなみにこれが「on the jar」になると、てんとう虫は蓋の上に乗ったり、側面に張り付くことになります。面で接するのが「on」の感覚でしたね。
さて問題はいついかなる時でも「ハッキリとした枠組み」が存在しているわけではない、ということです。
例えば「日光の中」にいる場合です。
Working in the sun soon gave us a thirst.
(日光の中で働いていると、すぐに喉が渇く)

このように日光にはハッキリとした枠組みがありませんが、これも「in」で捉えます。日光にすっぽり、という感じですね。
天候の「in」
そのため、「雨の中」や「雪の中」など、天候の中で起きていることは、「in」を使って表現します。例文で感覚を掴んでみましょう。
in the rain
雨の中
She’s dancing in the rain.
(彼女は雨の中で踊っています)

in the snow
雪の中
Children were playing in the snow.
(子供たちは雪の中で遊んでいました)

ちなみにこれは雪が止んでいても、積もってさえいれば「in the snow」が使えるそうです。
in the wind / in the typhoon
風の中、台風の中
The trees were swaying in the wind.
(その木々は風の中で揺れていた)

もちろん台風が来ているならば、「in the typhoon」で表現できます。
in the dark
暗闇の中
He’s sitting in the dark.
(彼は暗闇の中に座っていた)

「in the dark」の反対は「in the light」です。
状態の「in」
天候とは一種の「状態」です。そのため、「今、一時的にそういう状態になっている」という時も「in」を使って、よく表現します。
The cherry blossoms are in full bloom.
(桜の花が満開です)

「full bloom(満開)」の状態にすっぽり(in)入っているよ、の感覚ですね。とてもよく使える表現なので、覚えてみて下さい。
その他にも、こうした使い方もあります。
「be in love with …」
….に恋に落ちている
She’s in love with him.
(彼女は恋に落ちている)

in danger of …
…の危険に陥っている
I’m in danger of falling.
(今にも落ちる危険に陥っています)

in trouble
トラブっている
I’m in trouble now.
(トラブっちゃっている)

in half
半分の状態で
I cut the apple in half.
(私はリンゴを半分に切った)

これら全て、「ある状態の中」にすっぽりと入っている感じですね。
覚えた表現は、オンラインレッスン中に使っていく中で定着していきます。
全て「無料体験」がありますので、自分に合ったスクールや講師が見つかるまで、色々と試してみて下さい。