「本」に使う前置詞ー「on the book」?「in the book」?
「本」は一つの「空間」と考える
答えは「in」になります。
よく「in」は「空間」、「on」は「面」と説明されます。
There’s an apple in the fridge.
(冷蔵庫の中にリンゴが一個ある)
冷蔵庫の中なので、空間にすっぽり入っている感覚ですね。
There’s an apple on the desk.
(冷蔵庫の中にリンゴが一個ある)
一方、こちらは机の上なので、面にポンと置かれている感覚です。
そして、ここで問題になってくるのは、その捉え方にややクセがある、というところです。私たち日本人からすると、「on」だと思っていたら「in」だったり、その逆のパターンだったり、ということが多々あります。
「本」はその一つで、「book」は「一つの空間」と捉えます。
I doodled in my notebook.
(私はノートに落書きをした)
なぜかというと、本は何枚もの紙が重なって「開いたり、閉じたりする」ものです。これは冷蔵庫や箱と同じです。
つまり、「book」には「中(in)」があるのです。
そう考えると、「in the book」になるのも分からなくはないですね。
しかしながら「book」ではなく、「page」だったら、前置詞は「on」になります。
The child colored in all the shapes on the page with a crayon.
(その子供はクレヨンでページ上のすべての図形に色を塗った)
もちろん「page」は開けたり、閉じたりできません。何枚もの紙で構成された本とは違い、1枚のペラッペラの紙です。
そのため、そこに何かが描かれてあれば、「on the page」の感覚になります。
またこれは、「cover(表紙)」も同じです。
Her face is on the cover of a dozen or more magazines.
(彼女の顔は、十数誌の表紙を飾っている)
表紙もページと同じ感覚ですね。
ややこしいですが、「book」における前置詞の感覚をおさえておきましょう。
その他の「book」の前置詞
a book about/on …
:(…に関する)本
Ex) I like books about astronomy.
(私は天文学に関する本が好きだ)
a book by …
:(…によって書かれた)本
Ex) a book by J.K.Rowling
(J.K.Rowlingによって書かれた本)
以上、本に使う前置詞について、でした。