「カメラマン」は和製英語でしょうか?
「cameraman」は動画専門
「カメラマン(cameraman)」という単語は存在しているので、和製英語ではありません。
しかしながら、英英辞書を引くと、定義はこうあります。
cameraman
:a man whose job is operating a camera for making films or television programs
Oxford Learner’s dictionaries
そう、このように「cameraman」とは映画やテレビ番組などの「動画専門」にカメラを回す人を指します。
では、日本人がよく使う「カメラマン(写真家)」はどう表現するかというと、「photographer」になります。
写真家は「photographer」で表現する。「cameraman」は動画専門。
photographer
:a person who takes photographs, especially as a job
Oxford Learner’s dictionaries
そのため、「戦場カメラマン」で知られる渡部陽一さんは、Xで自分のプロフィールを「war photographer」と書いています。
その他にも職業名の和製英語は沢山あるので、以下紹介します。
職業名の和製英語一覧
security guard
×ガードマン
office worker
×OL(オフィスレディ)
「OL」という言葉が初めて使われたのは、1963年11月25日号の雑誌『女性自身』からです。それまでは一般に「BG(business girl)」という言葉が使われていました(それも和製英語)しかしこの「BG」はアメリカで「水商売系の女性」を意味する隠語「bar girl」を指すことから、NHKが放送禁止にしました。そこで東京五輪が始まる前に『女性自身』が代わりの名前を公募し、「OL」と決まったそうです。
part-time worker
×フリーター
「フリーター」は、英語の「free(自由な)」とドイツ語の「arbeit(働く)」を組み合わせた和製英語です。
以上、覚えておきましょう。
ABOUT ME
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。
その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。
2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。
現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。