He’d broken his promise again, and it was the last straw.
英語イディオム「the last straw」の意味は何でしょうか?
馬が背負える限界点
その昔、「the last feather that breaks the horse’s back」というフレーズがありました。
直訳すると「馬の背を折る最後の羽根」で、「どんな頑強なラクダであっても、ギリギリの状態であれば、羽根一枚の重さでその背中が折れてしまう」という意味になります。
これは例えば、何度も彼に約束を破られ続けてきて、ずっと耐えてきたけど、最後の一回でついに堪忍袋の緒が切れた状態を表します。
この表現はその後、イギリスの小説家チャールズ・ディケンズが「the straw that broke the camel’s back」と言い換えたことにより、今に至ります。羽根が藁(わら)に変わったわけですね。
そして今では「the last(final) straw」という表現で、「堪忍袋の緒が切れる、最後のトドメをさす」のニュアンスとして、日常よく使われています。
He’d broken his promise again, and it was the last straw.
(彼はまた約束を破り、ついに堪忍袋の緒が切れた)
その他の例文です。
- Making me work late on Friday was the last straw.
(金曜日に残業させられて、ついに堪忍袋の緒が切れた)
- She’s always been rude to me, but it was the last straw when she started insulting my mother.
(彼女はいつも私に無礼だったが、私の母を侮辱し始めたのでついに堪忍袋の緒が切れた)
色んな場面で出てきますので、ぜひ覚えておきましょう。
以上、英語イディオム「the last straw」について、でした。
ABOUT ME
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。
その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。
2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。
現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。