比較級・最上級

「as 〜 as …」構文は「…と肩を並べるほど〜だ」の意味

管理者

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Yuka can’t run as fast as Minami.

足が速いのはどちらでしょうか?

A)ユカ B)ミナミ

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原級を用いた同等比較

これは復習ですが、「彼女は彼女の弟よりも背が高い」を英語にする場合はこのように表現しました。

比較級の文章

She’s taller than her brother.
(彼女は彼女の弟よりも背が高い)

形容詞や副詞に「er-」を付け足し、「…よりも」に当たる部分を「than …」で付け足す。

では、もしも「二人の身長が同じだった」場合はどう表現するかというと、「as 〜 as …」構文を使います。

つまり、「彼女は彼女の弟と同じくらい背が高い」という文章です。

She’s tall

まずこの場合、「彼女は背が高い」で文章を作ります。

She’s as tall as

次に、形容詞「tall」を「as」で挟みます。

一つ目の「as」は「副詞」で「同じくらい〜だ」の意味で、二つ目の「as」は「〜と同じく」を表す「接続詞」になります。

She’s as tall as her brother.

最後に、「…と同じくらい」に当たる部分を付け足します。

本来、二つ目の「as」は接続詞のため、その後には基本的に「主語+動詞」が来ます。この場合だと「She’s as tall as her brother is tall.」 (彼女の弟が背が高いのと同様に、彼女も背が高い)となりますが、「is tall」部分が

ちなみにこの「as 〜 as …」構文は、角が立たない「柔らかい表現」ができるので、とても便利です。

例えば「Yutaはあなたよりもサッカーが上手い」という文章は「Yuta is better at playing soccer than you.」になりますが、こう相手に伝えてしまうと、とても気を悪くさせてしまいます。

ただこれを、「Yuta is as good at playing soccer as you.」と言えば、どうでしょうか。響き的には、「あなたも上手いけど、Yutaもそれに負けないくらい上手いんだよ」となり、相手も立てられるわけです。

「as … as」の文章

Yuta is as good at playing soccer as you.
(Yutaはあなたと同じくらいサッカーが上手い)
=あなたも上手いけど、Yutaもそれに負けないくらい上手いんだよ

「as 〜 as …」=「…と同じくらい〜だ、…と肩を並べるくらい〜だ」

例文を見てみます。

  • The fabric is as soft as silk.
    (その生地はシルクと同じくらい柔らかい)
  • Rome is as beautiful as Paris.
    (ローマはパリと同じくらい美しい)
  •  I ran down the stairs as fast as I could.
    (私はできるだけ速く階段を駆け降りた)
  • He can jump as high as I can.
    (彼は私と同じくらい高く飛べる)

「as … as」構文の否定形

次はこの「as 〜 as …」構文が否定形になった場合です。

もちろんその場合、「…ほど〜ではない、…と肩を並べるくらい〜ではない」のニュアンスになります。

そのため、クイズの答えはこうなります。

B)ミナミ

Yuka can’t run as fast as Minami.
(ユカはミナミほど足が速くない=ミナミの方が足が速い)

つまり、「主語が…に及ばない」時は「not as 〜 as …」になります。

「as 〜 as …」構文が否定形になった時は、「so 〜 as …」になることもあります。

例文を見てみましょう。

  •  It’s not as easy as it sounds.
    (それは口で言うほど簡単なことじゃない)
  •  Tom’s not as old as you.
    (トムはあなたほど歳を取っていない)
  •   I can’t run as fast as you.
    (私は君ほど速く走れないよ)
  • She doesn’t play as well as her sister.
    (彼女は姉ほどうまくプレーできない)

「as 〜 as …」構文は文章が長くなったり、よく省略が起きたりするので、使いづらいかもしれませんが、ちょっとずつバリエーションを増やしていきましょう。

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ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
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