「embarrassed」と「ashamed」の違いは?

She’s ( ) that she forgot her money.
A)ashamed B)embarrassed
「embarrassed」の感覚
日本語の「恥ずかしい」は、英語と少し感覚が違います。
例えばレジで並んでいて、いざ会計をしようと思った時にお金を忘れてきてしまったことに気付いたら、当然のように「恥ずかしく」思うでしょう。
この場合の「恥ずかしい」は「ばつが悪い、きまりが悪い、カッコ悪い」という意味ですが、英語ではこの感覚を「embarrassed」で表現します。
B)embarrassed
She’s ( embarrassed ) that she forgot her money.
「embarrassed」の例文を少し見てみましょう。
I was embarrassed when I was seen with my boyfriend.
(恋人と一緒にいるところを見られて、恥ずかしかった)
His bad table manners embarrassed me.
(彼の悪いテーブルマナーが本当に恥ずかしい)
このように「主語 + embarrass + 目的語」で「…を恥ずかしい思いにさせる」という形を取ることもできます。
また、「embarrass oneself」で「失態を演じる、バカなことをする」意味になります。
I embarrassed myself when I was drunk.
(私は酔っ払って、失態を演じてしまった)
「ashamed」の感覚
一方、「ashamed」で表現する「恥ずかしい」もあります。
これは人目を気にして恥ずかしいのではなく、「自分自身が恥ずかしい、倫理観や罪悪感から来る恥ずかしい」ニュアンスです。
「ashamed」の例文を見てみましょう。
She’s ashamed that she got caught cheating on the test.
(彼女はテストのカンニングで捕まり、恥ずかしく思っている)
✅「カンニングする」動詞は「cheat」と言います⚠️
カンニングをしてしまった自分のことを恥ずかしいと思う、「自分を責める」気持ちが「ashamed」です。
ちなみに「shame」という単語自体、「恥」の意味で、他人に対して不義理な真似をすれば、された側はよく「Shame on you!(恥を知れ)」と罵ります。
こちらももう少し、例文を見てみましょう。
I felt ashamed at having told a lie.
(嘘をついちゃったことを、自分自身、恥ずかしく思う)
I was ashamed of having done such a stupid thing.
(私はあんなことをしてしまっことを、本当に反省している)
最後にもう一度まとめると、こうなります。
「embarrassed」…(人前で失態を演じ)ばつが悪い、きまりが悪い、かっこ悪い、恥ずかしい。
「ashamed」…(間違った行為をしてしまい)自分自身が恥ずかしい。
日本語で考えると混乱するので、イメージ(場面)と一緒に切り分けておきましょう。