She is sitting ____ her wheelchair and smiling at the camera.
(彼女は車椅子に座り、カメラに向かって微笑んでいる)
A)on B)in
ベンチは「on」、車椅子は「in」
答えは「in」になります。
B)in
She is sitting in her wheelchair and smiling at the camera.
(彼女は車椅子に座り、カメラに向かって微笑んでいる)
これはよく混乱する前置詞の感覚の一つです。
まず「in」はもちろん、「中に、中で」の感覚です。
「in」のイメージ例文
She has an apple in her hand.
(彼女は手にリンゴを持っている)
このように「in」は「囲まれている感じ」があります。
では車椅子はどうかというと、「肘掛けがあり、スポッと体がハマる」造りになっています。
そのため、「車椅子」に座る場合は通常、「in」の感覚で捉えます。
Ex) The woman in the wheelchair is my mother.
(車椅子に座っている女性は私の母だ)
このようにネイティブは、肘掛けがあったり、深々と座ったり、一人用の椅子だった場合、よく「in」で捉えます。
そのため、車椅子から出る場合はよく「in」の反対の「out of」で表現します。
Ex) He gingerly lifted himself out of the wheelchair.
(彼はゆっくり車椅子から、身を起こした)
一方、ベンチやソファだったり、地べたのような、「平面で捉える」ものに座る場合は、必ず「on」で表現します。
「sit on」のイメージ例文
She has an apple in her hand.
(彼女は手にリンゴを持っている)
Ex) She’s sitting on the bench.
(彼女はベンチに座っている)
日本語は車椅子だろうが、ベンチだろうが、表現方法は変わりません。「…に座っている」で足ります。
しかし英語はこのように、どこに座るかで感覚が変わるので、イメージと一緒に学ぶ必要があります。極力、利用していきましょう。
以上、車椅子の英語感覚について、でした。
ABOUT ME
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。
その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。
2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。
現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。