「as 〜 as …」構文は「…と肩を並べるほど〜だ」の意味
原級を用いた同等比較
これは復習ですが、「彼女は彼女の弟よりも背が高い」を英語にする場合はこのように表現しました。
She’s taller than her brother.
(彼女は彼女の弟よりも背が高い)
では、もしも「二人の身長が同じだった」場合はどう表現するかというと、「as 〜 as …」構文を使います。
つまり、「彼女は彼女の弟と同じくらい背が高い」という文章です。
まずこの場合、「彼女は背が高い」で文章を作ります。
次に、形容詞「tall」を「as」で挟みます。
最後に、「…と同じくらい」に当たる部分を付け足します。
ちなみにこの「as 〜 as …」構文は、角が立たない「柔らかい表現」ができるので、とても便利です。
例えば「Yutaはあなたよりもサッカーが上手い」という文章は「Yuta is better at playing soccer than you.」になりますが、こう相手に伝えてしまうと、とても気を悪くさせてしまいます。
ただこれを、「Yuta is as good at playing soccer as you.」と言えば、どうでしょうか。響き的には、「あなたも上手いけど、Yutaもそれに負けないくらい上手いんだよ」となり、相手も立てられるわけです。
Yuta is as good at playing soccer as you.
(Yutaはあなたと同じくらいサッカーが上手い)
=あなたも上手いけど、Yutaもそれに負けないくらい上手いんだよ
例文を見てみます。
- The fabric is as soft as silk.
(その生地はシルクと同じくらい柔らかい) - Rome is as beautiful as Paris.
(ローマはパリと同じくらい美しい) - I ran down the stairs as fast as I could.
(私はできるだけ速く階段を駆け降りた) - He can jump as high as I can.
(彼は私と同じくらい高く飛べる)
「as … as」構文の否定形
次はこの「as 〜 as …」構文が否定形になった場合です。
もちろんその場合、「…ほど〜ではない、…と肩を並べるくらい〜ではない」のニュアンスになります。
そのため、クイズの答えはこうなります。
つまり、「主語が…に及ばない」時は「not as 〜 as …」になります。
例文を見てみましょう。
- It’s not as easy as it sounds.
(それは口で言うほど簡単なことじゃない) - Tom’s not as old as you.
(トムはあなたほど歳を取っていない) - I can’t run as fast as you.
(私は君ほど速く走れないよ) - She doesn’t play as well as her sister.
(彼女は姉ほどうまくプレーできない)
「as 〜 as …」構文は文章が長くなったり、よく省略が起きたりするので、使いづらいかもしれませんが、ちょっとずつバリエーションを増やしていきましょう。