動詞

「助ける」の英語表現ー「save」「help」の違い

管理者

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クイズ

He ____ a little girl from drowning.
(彼は溺れている少年を助けた)

A)saved B)helped

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「save」はスケールが大きい

答えは「saved」になります。

答え

A)saved

He saved a little girl from drowning.
(彼は溺れている少女を助けた)

「save」も「help」も日本語にすると、同じ「助ける」意味になりますが、スケールの大きさに違いがあります。

まず「save」は「大切なもの・人を守ったり、ピンチから相手を救い出す」ニュアンスです。

「save」のイメージ例文①

I saved him from drowning.
(私は彼が溺れているところを救った)

そのため、よく助けてくれた人に大袈裟な表現で、「You’re a life saver!(あなたは私の恩人だわ!)」などと言ったりします。

また、「save」は「大事なものを守る」ニュアンスから、「取っておく、保つ」という意味にも派生します

「save」のイメージ例文②

You need to save your energy for tomorrow.
(明日に備えて、エネルギーを蓄えておく必要がある)

よく「データをセーブする」とも言いますが、これも同じで「データを守っておく→取っておく」ニュアンスですね。

「save」の例文を見てみましょう。

  • We need to save the rain forests from destruction.
    (私たちは熱帯雨林を破壊から守る必要がある)
  • Thinner computer monitors save space.
    (薄型のコンピューターはスペースの確保に繋がる)
  • She saved a seat for her friend.
    (彼女は友人のために席を取っておいた)
  • Don’t forget to save before you close the file.
    (ファイルを閉じる前にデータをセーブしておくように)
  • He saved the penalty kick.
    (彼はペナルティキックを阻止した)

一方、「help」は「save」に比べてスケールが小さく、「困っている人に手助けする」ニュアンスです。

「help」のイメージ例文

She’s helping him with his homework.
(彼女は彼の宿題を手伝っている)

ちなみにこの場合、「help his homework」としないよう、注意です。それだと、「宿題さんを手伝う」ことになり、意味を為しません。

「help」の例文です。

  • Let me help you with that box.
    (その箱を運ぶお手伝いをしますよ)
  • I helped her down the stairs.
    (私は彼女が階段を下りるのを手伝った)
  • Rest helps a cold.
    (風邪には休養が効く)

このように、「help」は苦痛を和らげる感じですね。

ちなみに「助ける」には、その他にも「rescue」という単語があります

これはニュアンス的には「save」に似て、「ピンチから相手を守る、救う」ニュアンスですが、「save」が「救った結果」に焦点に当たっているのに対し、「rescue」は「救う過程」に焦点が当たっています

「help」のイメージ例文

A fireman rescued the boy from the burning building.
(消防士は燃え盛る建物から、その少年を救った)

最後にまとめると、こうなります。

重要
  • 「save」
    「大切なもの・人を守ったり、ピンチから相手を救い出す」ニュアンス

Ex) I saved him from drowning.
(私は彼が溺れているところを救った)

  • 「help」
    「save」に比べてスケールが小さく、「困っている人に手助けする」イメージ

Ex) She’s helping him with his homework.
(彼女は彼の宿題を手伝っている)

  • 「rescue」
    →「save」が「救った結果」に焦点に当たっているのに対し、「rescue」は「救う過程」に焦点が当たっている

Ex) A fireman rescued the boy from the burning building.
(消防士は燃え盛る建物から、その少年を救った)

以上、「助ける」の英語表現について、でした。

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ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
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