「助ける」の英語表現ー「save」「help」の違い
「save」はスケールが大きい
答えは「saved」になります。
「save」も「help」も日本語にすると、同じ「助ける」意味になりますが、スケールの大きさに違いがあります。
まず「save」は「大切なもの・人を守ったり、ピンチから相手を救い出す」ニュアンスです。
I saved him from drowning.
(私は彼が溺れているところを救った)
そのため、よく助けてくれた人に大袈裟な表現で、「You’re a life saver!(あなたは私の恩人だわ!)」などと言ったりします。
また、「save」は「大事なものを守る」ニュアンスから、「取っておく、保つ」という意味にも派生します。
You need to save your energy for tomorrow.
(明日に備えて、エネルギーを蓄えておく必要がある)
よく「データをセーブする」とも言いますが、これも同じで「データを守っておく→取っておく」ニュアンスですね。
「save」の例文を見てみましょう。
- We need to save the rain forests from destruction.
(私たちは熱帯雨林を破壊から守る必要がある) - Thinner computer monitors save space.
(薄型のコンピューターはスペースの確保に繋がる) - She saved a seat for her friend.
(彼女は友人のために席を取っておいた) - Don’t forget to save before you close the file.
(ファイルを閉じる前にデータをセーブしておくように) - He saved the penalty kick.
(彼はペナルティキックを阻止した)
一方、「help」は「save」に比べてスケールが小さく、「困っている人に手助けする」ニュアンスです。
She’s helping him with his homework.
(彼女は彼の宿題を手伝っている)
「help」の例文です。
- Let me help you with that box.
(その箱を運ぶお手伝いをしますよ) - I helped her down the stairs.
(私は彼女が階段を下りるのを手伝った) - Rest helps a cold.
(風邪には休養が効く)
このように、「help」は苦痛を和らげる感じですね。
ちなみに「助ける」には、その他にも「rescue」という単語があります。
これはニュアンス的には「save」に似て、「ピンチから相手を守る、救う」ニュアンスですが、「save」が「救った結果」に焦点に当たっているのに対し、「rescue」は「救う過程」に焦点が当たっています。
A fireman rescued the boy from the burning building.
(消防士は燃え盛る建物から、その少年を救った)
最後にまとめると、こうなります。
以上、「助ける」の英語表現について、でした。