「許す」の英語表現ー「forgive」「allow」「permit」の違い
「allow」はこれからすることを「許可する」
答えは「Forgive」になります。
「forgive」も「allow」も日本語訳では「許す」ですが、ニュアンスは大きく異なります。
まず「forgive」は既に犯してしまった「罪や過失」を許す時に使われます。そのため、過去のことを許す時に限定されます。
I must ask God to forgive me for my sins.
(私は神に私が犯した罪を許してもらうよう、乞わないといけない)
既にもう罪は犯しています。そして、それを許すのが「forgive」です。
例文を幾つか紹介します。
- Let’s forgive and forget.
(もう水に流してしまおうよ) - I’ll never forgive her for what she did.
(私は彼女が言ったことを決して許さない) - He never forgave her for losing his ring.
(彼は彼女が彼の指輪をなくしたことを決して許さなかった)
過去に犯した罪なので、三つ目の例文のように「forgive + 人+for …ing(人が…したことを許す)」のような形を取り、未来志向を表す「to do」は使いません。
一方、「allow」はこれからすることを「許す、許容する、大目にみる」という意味です。
We are not allowed to keep pets in our apartment.
(私たちのアパートではペットを飼うことは許されていない)
このように「allow」は過去志向の「forgive」と違って、未来のことを対象にするので、「allow + 人 + to do …(人が…することを許す)」と「to do」を使います。
例文です。
- Allow me to introduce myself.
(私に自己紹介させて下さい) - Are dictionaries allowed in the exam?
(テストに辞書を使うことは許されますか?)
また、最後に「permit」という単語もありますが、これは「allow」よりもフォーマルで、「公に許可を与える」意味合いでよく使われます。
I was permitted to take a day-off.
(私は一日の休みを取ることが許された)
これも「allow」と同じく、これからすることの「許可」なので、よく「to do」を伴います。
- Smoking is not permitted in this building.
(この建物内では、喫煙は許されていません) - As a punishment, he was not permitted to attend any school activities.
(罰として、彼は学校行事への参加は一切許されなかった)
やっぱりニュアンス的には固いですね。
以下、まとめるとこうなります。
以上、「許す」に当たる英語表現でした。