動詞

「許す」の英語表現ー「forgive」「allow」「permit」の違い

管理者

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クイズ

____ me for forgetting your birthday.
(あなたの誕生日を忘れていたことを許して下さい)

A)Forgive B)Allow

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「allow」はこれからすることを「許可する」

答えは「Forgive」になります。

答え

A)Forgive

Forgive me for forgetting your birthday.
(あなたの誕生日を忘れていたことを許して下さい)

「forgive」も「allow」も日本語訳では「許す」ですが、ニュアンスは大きく異なります。

まず「forgive」は既に犯してしまった「罪や過失」を許す時に使われます。そのため、過去のことを許す時に限定されます。

「forgive」のイメージ例文

I must ask God to forgive me for my sins.
(私は神に私が犯した罪を許してもらうよう、乞わないといけない)

既にもう罪は犯しています。そして、それを許すのが「forgive」です。

例文を幾つか紹介します。

  • Let’s forgive and forget.
    (もう水に流してしまおうよ)
  •  I’ll never forgive her for what she did.
    (私は彼女が言ったことを決して許さない)
  • He never forgave her for losing his ring.
    (彼は彼女が彼の指輪をなくしたことを決して許さなかった)

過去に犯した罪なので、三つ目の例文のように「forgive + 人+for …ing(人が…したことを許す)のような形を取り、未来志向を表す「to do」は使いません。

一方、「allow」はこれからすることを「許す、許容する、大目にみる」という意味です。

「allow」のイメージ例文

We are not allowed to keep pets in our apartment.
(私たちのアパートではペットを飼うことは許されていない)

このように「allow」は過去志向の「forgive」と違って、未来のことを対象にするので、「allow + 人 + to do …(人が…することを許す)と「to do」を使います。

例文です。

  • Allow me to introduce myself.
    (私に自己紹介させて下さい)
  • Are dictionaries allowed in the exam?
    (テストに辞書を使うことは許されますか?)

また、最後に「permit」という単語もありますが、これは「allow」よりもフォーマルで、「公に許可を与える」意味合いでよく使われます。

「permit」のイメージ例文

I was permitted to take a day-off.
(私は一日の休みを取ることが許された)

これも「allow」と同じく、これからすることの「許可」なので、よく「to do」を伴います。

  • Smoking is not permitted in this building.
    (この建物内では、喫煙は許されていません)
  • As a punishment, he was not permitted to attend any school activities.
    (罰として、彼は学校行事への参加は一切許されなかった)

やっぱりニュアンス的には固いですね。

以下、まとめるとこうなります。

重要
  • 「forgive」
    →既に犯してしまった「罪や過失」を許す。
    「forgive + 人 + for …ing」の形を取る。
  • 「allow」
    →これからすることを許す、許容する、大目にみる。
    「allow + 人 + to do …」の形を取る。
  • 「permit」
    →「allow」をフォーマルにしたもの。
    「permit + 人 + to do …」の形を取る。

以上、「許す」に当たる英語表現でした。

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ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
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