動詞

傘を忘れたのは「forget」?「leave」?

管理者

【無料体験アリ!】オンライン英会話はここから【広告】

クイズ

I ____ my umbrella at home.
(私は家に傘を忘れました)

A)forgot B)left

【無料体験アリ!】2月のお得なキャンペーン【広告】

ただ「忘れた」のであれば、「forget」が使える

「forget」「…を忘れる」意味です。

時制のニュアンスも絡んで、少し厄介な動詞ですが、意識から消えて「頭にない、思い出せない」意味です。

動詞「forget」の例文

I’ll never forget the first time we met.
(私は私たちが初めて会ったときのことを決して忘れないだろう)

Don’t forget my birthday.
(私の誕生日を忘れないでね)

そのため、家に傘を忘れた場合、「I forgot my umbrella.」ということは可能です。

頭から意識が消え、忘れて持ってこなかったわけですから。

しかしながら、クイズの場合は「forget」は使えません。答えはこうなります。

答え

B)left

I left my umbrella at home.
(私は家に傘を忘れました)

なぜこの場合、「forget」が使えないのでしょう?

それは、「at home」が後ろにあるからなのです。

「場所」と相性がいい「leave」の使い方

一方、動詞「leave」「…を出発する」意味です。

動詞「leave」の例文

He left the office for the station.
(彼は駅に向かって、会社を出た)

しかし、「leave」できるものは別に場所だけに限りません。

人や物も「leave」することができるのです。

動詞「leave」の例文

He left his wife and children.
(彼は妻と子供を残していった)

「妻と子供を出発した」ということは、「妻と子供を残していった」というニュアンスになりますよね。

そのため、「leave」には「置いていく」という意味もあります。

重要

そして、「置いていく(leave)」時はよく「場所の情報」が伴います

Ex) I left my dog in the car.
(私は犬を車の中に置いてきた)

「俺、○○を置いてきたんだよね」と唐突に言われたら、「え、どこに?」と思いますよね。「置く」以上は「…に」がつきものです。

こうして、「leave」は「場所情報」と組み合わせがいいことになります。

一方、「forget」は意識から消え、「頭にない、思い出せない」というだけ感覚なので、場所情報との繋がりがありません。ただ「(存在を)忘れた」だけ。

そのため、忘れたもの単独であれば、OKなのです。

しかしクイズのような文章に関しては、「at home」と場所情報が追加されているので、この場合は「leave」を使い、「傘を置いてきた、家にね」と組み立てるのが普通です。

もしも「forget」を使うのであれば、「I forgot my umbrella. It’s at home.」と、文章を分ける必要があります

最後に簡単にまとめます。

「忘れる」を英語にする場合の注意点

「forget」場所情報がない場合。意識が消え、存在を忘れるだけ。

「leave」場所情報がある場合。○○(場所)に置き忘れる意味。

例文を少し見てみましょう。

  • I forgot my key and went back for it.
    (私は鍵を忘れたので、取りに帰った)
  • I left my keys on the table.
    (机に鍵を忘れてきちゃった)
  • When he got to the restaurant he realized that he had forgotten his wallet.
    (レストランに着いた時、彼は財布を忘れてきたことに気づいた)
  • I often leave my umbrella on a train.
    (よく電車に傘を置き忘れるんだよね)

ちなみに「leave」を使う時、場所情報の代わりに「behind」を置くこともあります。

「leave」と「behind」を使った例文

Don’t leave any of your belongings behind.
(持ち物を残していかないでね)

以上、「forget」と「leave」の使い方でした。

無料体験はこちらから!【広告】
ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
記事URLをコピーしました