傘を忘れたのは「forget」?「leave」?
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ただ「忘れた」のであれば、「forget」が使える
「forget」は「…を忘れる」意味です。
時制のニュアンスも絡んで、少し厄介な動詞ですが、意識から消えて「頭にない、思い出せない」意味です。
I’ll never forget the first time we met.
(私は私たちが初めて会ったときのことを決して忘れないだろう)
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Don’t forget my birthday.
(私の誕生日を忘れないでね)
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そのため、家に傘を忘れた場合、「I forgot my umbrella.」ということは可能です。
頭から意識が消え、忘れて持ってこなかったわけですから。
しかしながら、クイズの場合は「forget」は使えません。答えはこうなります。
なぜこの場合、「forget」が使えないのでしょう?
それは、「at home」が後ろにあるからなのです。
「場所」と相性がいい「leave」の使い方
一方、動詞「leave」は「…を出発する」意味です。
He left the office for the station.
(彼は駅に向かって、会社を出た)
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しかし、「leave」できるものは別に場所だけに限りません。
人や物も「leave」することができるのです。
He left his wife and children.
(彼は妻と子供を残していった)
![](https://english-kanazawa.com/wp-content/uploads/2023/05/He-left-his-wife-and-children.jpg)
「妻と子供を出発した」ということは、「妻と子供を残していった」というニュアンスになりますよね。
そのため、「leave」には「置いていく」という意味もあります。
「俺、○○を置いてきたんだよね」と唐突に言われたら、「え、どこに?」と思いますよね。「置く」以上は「…に」がつきものです。
一方、「forget」は意識から消え、「頭にない、思い出せない」というだけ感覚なので、場所情報との繋がりがありません。ただ「(存在を)忘れた」だけ。
そのため、忘れたもの単独であれば、OKなのです。
しかしクイズのような文章に関しては、「at home」と場所情報が追加されているので、この場合は「leave」を使い、「傘を置いてきた、家にね」と組み立てるのが普通です。
最後に簡単にまとめます。
「forget」…場所情報がない場合。意識が消え、存在を忘れるだけ。
「leave」…場所情報がある場合。○○(場所)に置き忘れる意味。
例文を少し見てみましょう。
- I forgot my key and went back for it.
(私は鍵を忘れたので、取りに帰った) - I left my keys on the table.
(机に鍵を忘れてきちゃった) - When he got to the restaurant he realized that he had forgotten his wallet.
(レストランに着いた時、彼は財布を忘れてきたことに気づいた) - I often leave my umbrella on a train.
(よく電車に傘を置き忘れるんだよね)
ちなみに「leave」を使う時、場所情報の代わりに「behind」を置くこともあります。
Don’t leave any of your belongings behind.
(持ち物を残していかないでね)
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以上、「forget」と「leave」の使い方でした。