「more + 原級」ーAというよりはBである

管理者

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These shoes are ____ than comfortable.
(この靴は履き心地がいいというよりかは、見栄えがいい)

A)prettier B)more pretty

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比べる情報は「同格」でなくてはならない

答えは「more pretty」になります。

B)more pretty

These shoes are more pretty than comfortable.
(この靴は履き心地がいいというよりかは、見栄えがいい)

比較級であれば、本来「prettier」になるのが文法上のルールですが、なぜこの場合、「more」を使うのか。

そのためにはまず、比較級は「同格のもの」を比べる時に使う、というルールを押さえておく必要があります。

「比較級」のイメージ例文

She‘s taller than her brother.
(彼女は弟よりも背が高い)

比べているものはもちろん、「she」と「her brother」で、両者は同格ですね。

しかしながら、クイズの文章は「靴」と何かを比べるのではなく、靴の中の特性を比べているわけです。構造が少し違うのです。

試しに、「These shoes are prettier than comfortable.」としてしまった場合はどうでしょうか?

比べるものが「these shoes」と「comfortable」になってしまいます。

もちろん、この二つは比べることができません。「靴は履き心地がいいよりも、見栄えがいい」は変でしょう。

このように、「同一の人や事物について、その異なる特性を比較する」場合は、比較級で「-er」をつけて表すものでも、「more」をつけて表現するのが文法上のルールになります。

  • She’s more pretty than beautiful.
    (彼女は綺麗というよりも、可愛い)
  • I was more disappointed than sad
    (私は悲しかったというよりも、落胆していた)

こうして「more」を入れることで、主語を何かと比べているのではなく、主語の中の特性を比べていることが明確に分かるわけです。

ちなみにこの構文は、比較変化をしない「名詞」にも使うことができます。

「more A than B」のイメージ例文

It was more a worry than a pleasure.
(それは楽しみというよりかは、心配の種だった)

  • She’s more a journalist than a scholar.
    (彼女は学者というより、ジャーナリストだ)

使い勝手がいい表現ですよね。

以上、「more+原級」を使った構文について、でした。

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ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
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