「more + 原級」ーAというよりはBである
管理者
比べる情報は「同格」でなくてはならない
答えは「more pretty」になります。
比較級であれば、本来「prettier」になるのが文法上のルールですが、なぜこの場合、「more」を使うのか。
そのためにはまず、比較級は「同格のもの」を比べる時に使う、というルールを押さえておく必要があります。
「比較級」のイメージ例文
She‘s taller than her brother.
(彼女は弟よりも背が高い)
比べているものはもちろん、「she」と「her brother」で、両者は同格ですね。
しかしながら、クイズの文章は「靴」と何かを比べるのではなく、靴の中の特性を比べているわけです。構造が少し違うのです。
試しに、「These shoes are prettier than comfortable.」としてしまった場合はどうでしょうか?
比べるものが「these shoes」と「comfortable」になってしまいます。
もちろん、この二つは比べることができません。「靴は履き心地がいいよりも、見栄えがいい」は変でしょう。
このように、「同一の人や事物について、その異なる特性を比較する」場合は、比較級で「-er」をつけて表すものでも、「more」をつけて表現するのが文法上のルールになります。
- She’s more pretty than beautiful.
(彼女は綺麗というよりも、可愛い) - I was more disappointed than sad.
(私は悲しかったというよりも、落胆していた)
こうして「more」を入れることで、主語を何かと比べているのではなく、主語の中の特性を比べていることが明確に分かるわけです。
ちなみにこの構文は、比較変化をしない「名詞」にも使うことができます。
「more A than B」のイメージ例文
It was more a worry than a pleasure.
(それは楽しみというよりかは、心配の種だった)
- She’s more a journalist than a scholar.
(彼女は学者というより、ジャーナリストだ)
使い勝手がいい表現ですよね。
以上、「more+原級」を使った構文について、でした。
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