「教会に行く」を英語にすると、「go to the church」なのか「go to church」なのか、どちらになるでしょう?
なぜ「学校に行く」のは「go to school」なのか
まず、よく使う英語表現に「go to school」があります。もちろん日本語にすると、「学校に行く」です。
I go to school every day.
(私は毎日学校に行きます)

なぜここに「the」が付かないのか。
それはこの時の「school」が、物理的に想定された学校ではなく、漠然とした「学びの場」を意味しているからです。
建物や場所という「物理的な側面」ではなく、「そこで行われる活動、行為」に重点が置かれている場合、「無冠詞」で表現する。
つまり、この場合の「go to school」は、授業や行事などに参加する、そうした「学校活動丸ごと」を指しています。
これを「go to the school」にすると、ある特定の学校を意味することとなり、「行く」行為に重点が置かれます。
「go to bed」と「go to jail」
違う例を挙げると、「go to bed」です。もちろん「寝床につく」意味ですが、これも別に「特定のベッド」を想定しているわけではありません。
I go to bed at 10 p.m. every night.
(私はいつも午後10時に寝る)

このベッドは「寝るための場所」という役割です。そのためやはり、「無冠詞」で表現します。
もちろん、これを「go to the bed」にしてしまうと、ある特定のベッドに向かうだけの意味となり、「寝床につく」意味にはなりません。
最後は「go to jail」です。
これもある特定の刑務所(jail)を指しているわけではなく、「服役する場所」としての役割で使っています。
He’s going to jail for a long time.
(彼は長い間、服役するだろう)

「教会に行く」の場合
同じように、「日曜日、教会に行っているんだ」と聞いた場合、どんなイメージが頭に浮かぶでしょうか。
「教会に行くだけの行為」なのか、それとも「教会に行き、神父のお話を聞き、祈りを捧げる行為丸ごと」なのか。
もちろん、「後者」になるでしょう。習慣的に日曜日に教会に行っているのであれば、確実に活動に参加しています。伝えたかったイメージはそれ。そのため、「go to church」と無冠詞で表現します。
I go to church every Sunday.
(私は毎日曜日、教会に行きます)

「the」一つで大きくイメージが変わってきますので、ニュアンスを一つ一つおさえていきましょう。
覚えた表現は、オンラインレッスン中に使っていく中で定着していきます。
全て「無料体験」がありますので、自分に合ったスクールや講師が見つかるまで、色々と試してみて下さい。