動詞「address」のニュアンス
「address」は「言葉を差し向ける」意味
答えは「addressed」になります。
「address」は「メールアドレス」のように「宛先」や「住所」の意味で知られていますが、元々は「ad(…の方に)」+「dress(まっすぐに)」で構成されており、「メッセージや郵便などの言葉をまっすぐに差し向ける」ところに原義があります。
His address is on the back of the envelope.
(彼の住所は封筒の後ろにあります)
そのため、名詞「address」にも「演説」という意味があり、「We listened to the President’s inaugural address on the radio.」であれば、「私たちはラジオでその大統領の就任演説を聞いた」ということになります。
そして動詞としては「(…に対して)演説をする」という意味があります。
Before the awards were given, the mayor addressed the people.
(授賞式が始まる前に、市長は群衆に挨拶をした)
そしてもちろん、「宛名を書く」という意味もあります。
I’ve addressed the letter, but it still needs a stamp.
(手紙に宛名を書いたが、まだ切手を貼っていません)
また、「(人を)…と呼ぶ」という意味もあります。
You should address the queen as “Your Majesty.”
(女王には「陛下」と呼びなさい)
そしてこの用法がとても資格試験などで問われるのですが、言葉を人に差し向けるだけでなく、問題などに言葉を向けることで、「(問題などに)対処する」という意味にも発展します。
We’re all curious about how the mayor plans to address the issue.
(市長がこの問題にどう対処するつもりなのか、私たちは皆、興味を持っている)
この用法はとてもよく問われるので、以下例文を少し紹介します。
- Now there are too many problems to be addressed at one time.
(一度に取り組むにはあまりにも多くの問題が今、山積している) - Your essay does not address the real issues.
(君のエッセーは本当の問題に取り組んでいない)
また、最後に「再帰代名詞」を目的語にとって、「(自分の注意を)向ける、取り組ませる」という意味でも使われます。
We must address ourselves to the problem of traffic pollution.
(私たちは交通公害の問題に取り組まなければならない)
意味が沢山あるため、「address」は問題にも出されやすいですが、「言葉を差し向ける」というニュアンスが掴めれば、対応もしやすくなるかもしれません。
以上、「address」について、でした。