to

ドアの鍵は「the key of the door」?それとも「the key to the door」?

管理者

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クイズ

This is the key ____ the front door.
(これは正面のドアの鍵だ)

A) of B) to

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「of」は「一部分」を表すときに使う

前置詞「of」「一部分、部品」を表す時に用いられます。

「of」のイメージ例文ー①

The handle of the mug is broken off.
(マグカップの取っ手が取れた)

「取っ手(handle)」は「マグカップ(mug)」の一部分です。

もう一つ、例文を見てみましょう。

「of」のイメージ例文ー②

The peak of the mountain is covered with snow.
(山頂部分は雪で覆われています)

スケールは変わっても、考え方は同じですね。「山頂(peak)」は「山(mountain)」の一部分です。

こうして、「全体の一部分」を「of」を使い、「一部分 of 全体」で表現します

さて、ここで問題になるのは「鍵はドアの一部分かどうか」というところにあります。

もちろん、「handle(取っ手)」は「ドアの一部分」です。そのため、「the handle of the door」です。

しかしながら、「鍵」は違います。鍵はドアに「合わせる、ピタリとくっ付けるもの」です。一部分ではありません。あくまで、外付けのアイテム、と考えます。

そのため、「of」ではない前置詞を使う必要があります。

付属する感覚の「to」

そしてこの場合、使う前置詞は「to」になります。

答え

B) to

This is the key to the front door.
(これは正面のドアの鍵だ)

「to」はよく、「到着」の時に使いますね。

よくあるのが、「go to school」などです。

「to」のイメージ例文ー①

I always go to school with my sister.
(私はいつも姉と一緒に学校に行く)

このように「ピタリと学校に到着しているイメージ」が「to」の感覚です。

もう一つ例を挙げましょう。

「to」のイメージ例文ー②

I gave a present to my mother.
(私は母にプレゼントをあげた)

同じですね。「give 物 to 人」で「人に物を渡す」意味ですが、ピタリとくっつく感じが「to」です。

「鍵」と「ドア」の関係性

the key to the door
(そのドアの鍵)

どうでしょうか。構図的に「to」になってくるのが、分かると思います。

こうして、「ドアにピタリと合わせる、くっ付ける」感覚から「to」を用い、ドアの鍵は「the key to the door」で表現します(よく「付属のto」と説明されます)

まとめます。

  • 取っ手「the handle of the door」(ハンドルはドアの一部分)
  • 「the key to the door」(鍵はドアの一部分ではなく、くっつけるもの)

日本語で考えると、どちらも「ドアの取っ手」「ドアの鍵」となるので、ここは日本語にない感覚です。学校でもほぼ習わないので、「大人のやり直し英語」によく出てきます。

その他の「付属のto」の例文

その他にも、この「付属のto」を使ったパターンがあるので、以下一覧で紹介します。合わせて確認してみて下さい。

the solution to the problem

:その問題の解決方法

Ex) Do you know the solution to this problem?
(あなたは問題の解決方法を知っていますか?)

「解決方法(solution)」と「問題(problem)」の関係性は、「鍵」と「ドア」の関係性と同じです。

the answer to the question

:その質問に対する答え

Ex) The answer to your question is no.
(その質問の答えは「NO」だ)

the key to success

:成功への鍵

Ex) Working hard is the key to success.
(ハードワークは成功への鍵だ)

the ambassador to the country

:その国の大使

Ex) I met the U.S. ambassador to Japan.
(私は駐日米国大使に会った)

「大使(ambassador)」も「鍵」と同じ感覚です。日本にピタリとくっ付いていると考え、「to」で繋ぎます。

be married to

:(…と)結婚している

Ex) He’s married to my sister.
(彼は私の姉と結婚している)

これはよく「with」と間違えられますが、ピタリとくっつく感覚のため、「to」で繋ぎます。「be married to …」で「…と婚姻関係にある」意味。

合わせて読みたい
「…と結婚している」を英語で言うと?ー「be married to」?「be married with」?
「…と結婚している」を英語で言うと?ー「be married to」?「be married with」?

be related to

:(…と)血縁関係にある

Ex) They’re related to each other.
(彼らは血縁関係にある)

「be related to …」で「…と血縁関係にある」意味です。また、「親戚」のことは「relative」と言います。

以上、「付属のto」のパターン一覧でした。

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ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
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