「happen」と「occur」の違いー色々な「起こる」の英語表現
予想外のことが偶然に起こる「happen」
「happen」と「occur」は日本語訳だと、どちらも「起こる」になり、私たちには区別が難しいです。
まず「happen」から見てみると、「ハプニング」とよく言うように、「予想外のことが偶然に起きる」時に使う動詞です。
The coronavirus pandemic happened in 2020.
(新型コロナの流行は2020年に起こった)
「新型コロナの流行」は、正に「予想外」のことでした。
そして「happen」には、「驚きのニュアンス」や「サプライズ感」が漂っています。
また、何が起きたか尋ねる時はよく「What happened?」と尋ねます。起きたものが全く予想できていない状態ですね。
驚きのニュアンスが伝わってきますね。これは「What occured?」とは言えません。
また、「偶然に、たまたま…する」時も「happen to …」で表現できます。
I happened to overhear their conversation.
(私はたまたま彼らの会話を耳にした)
もちろんこの場合も、「occur」は使えません。
何が起きているのか分かっている「occur」
一方、「occur」も同じ「起こる」意味ですが、「happen」に比べて堅い表現であることと、「何が起きているのか分かっている」場合によく使われます。
These chemical changes occur naturally.
(これらの化学変化は自然に起こる)
この「化学変化」が起こるのはもう、分かりきっていることなので「occur」で表現しています。「happen」のような、驚きのニュアンスやサプライズ感は全くありませんね。
しかしながら、予想外の時でも「occur」を使うこともあります。
The earthquake occurred during the meeting.
(ミーティングの最中に地震が起こった)
ニュアンス的には若干落ち着いて、地震の出来事を「俯瞰」している感じがします。驚き、サプライズ感は伝わってきません。
念の為、まとめるとこうなります。
以上、「happen」と「occur」の違いについて、でした。