「月曜の朝は忙しい」を英語にした場合、
I’m busy in Monday mornings.
I’m busy on Monday mornings.
のどちらになるか、考えてみます。
英語の時間感覚
日本語では「3時に」「3月3日に」「2023年に」という時は、全て「に」を使って表現できます。全て同じ感覚で捉えます。
しかし英語ではこの場合、「at 3」「on March third」「in 2023」と、「規模の大きさ」によって前置詞が変わります。後ろに時刻が来るのか、日付が来るのか、年が来るのかが大事。
感覚のおさらいをしましょう。まず「at」は「点」の感覚です。
The alarm clock went off at four o’clock.
(その目覚ましは4時に鳴った)

「四時」という点に重なった瞬間に鳴ったイメージです。
The rooster crowed at sunrise.
(その雄鶏は日の出に鳴いた)

同じように「日の出」も一瞬で終わりますので、時刻と同じ感覚で、「at」で繋ぎます。
次に「on」ですが、「面」の感覚です。
They went on a date on April 30th.
(彼らは4月30日にデートに出かけた)

日付はカレンダーの中の一日分のように、ベターッとした感じ。時刻よりも幅が広く、月よりも幅が狭くなります。この感覚を「on」で捉えます。
My birthday falls on a Wednesday this year.
(私の誕生日は今年、水曜日に当たります)

「曜日」も「on」で捉えます。
最後に「in」は「空間」です。
She’s eating breakfast in the morning.
(彼女は朝に朝食を食べている)

「朝」というのは、時間的に幅があります。そのため、朝に何かをするのであれば、「in the morning」で表現します。「朝」という容れ物の中にすっぽり入れた感じ。
The coronavirus pandemic happened in 2020.
(新型コロナの流行は、2020年に起こった)

また、「年」も幅が広いため、「in」で捉えます。
そのため、まとめるとこうなります。

日本人が前置詞を苦手とするのは、ここの「感覚の落とし込み」が学校教育の中で弱かったからでしょう。
「月曜の朝は忙しい」
さて問題に戻り、「月曜の朝は忙しい」を英語にします。
これは「月曜の朝、私はいつも忙しい」というニュアンスなので、
「I’m busy _____ Monday mornings.」
で、組み立てられます。
問題は「どの前置詞を入れるか」です。「Monday」と曜日が入っているから「on」にするのか、「morning」中の出来事だから「in」にするのか。
答えは「on」です。「I’m busy on Monday mornings.」が正解です。

考え方として、ネイティブとしてはこの場合、「曜日の感覚」で捉えているということになるでしょう。
これは私たちも同じかもしれませんが、「月曜の朝」をイメージした場合、ズラーッとカレンダーの月曜部分の一列が頭に浮かび、「面」で捉えないでしょうか。
同じく、日付がついた場合も同じです。例えば「3月3日の朝に、その街を後にした」のであれば、「I left the city on the morning of March third.」で表現します。
I left the city on the morning of March third.
(私は3月3日の朝に、その街を後にした)

これも同じように、「日付」のイメージの方が強いからでしょう。「on」で捉えます。
「朝に」など時間帯の感覚は通常「in」で捉えるが、日付や曜日が付くと「on」で捉え、「on Monday mornings」や「on the morning of March third」などで表現する。
また、これ以外にも「その日の朝」と表現する場合も「on that morning」、「その次の日の朝」も「on the following morning」などというように、「日」が意識された場合は「on」で捉えます。
覚えた表現は、オンラインレッスン中に使っていく中で定着していきます。
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