The baby can’t even walk, much ____ run.
(その赤ちゃんは歩けないし、ましてや走れもしない)
A)more B)less
「否定語句」に続けて「ましてや…などではない」
答えは「less」になります。
B)less
The baby can’t even walk, much less run.
(その赤ちゃんは歩けないし、ましてや走れもしない)
「much less …」は文末に付け足して、「ましてや…でない」を表します。
「much less …」の例文
He didn’t have a girlfriend, much less a wife.
(彼は彼女もいなかった。ましてや奥さんもだよ)
このように、後ろに「名詞」が来る場合もよくあります。
いずれにせよ、その前の文中に「否定語句があること」が特徴です。
例文を見てみましょう。
- Tony can barely boil an egg, much less cook dinner.
(トニーはほとんど卵を茹でることすらできず、ましてや夕飯も作れない)
- He’s too shy to ask a stranger the time, much less speak to a room full of people.
(彼はとてもシャイなので見知らぬ人に時間も尋ねられなければ、ましてや部屋いっぱいの人々に向かって話すこともできない)
- At the age of fourteen I had never even been on a train, much less an aircraft.
(14歳の時、自分は電車にも乗ったことがなく、ましてや飛行機だってない)
- I can’t touch fish, much less earthworms.
(私は魚に触れることもできないし、ましてやミミズなんか絶対に無理)
ちなみに前の文が肯定文の場合は、「much less …」ではなく、「much more …」になりますが、ほとんど使われておらず、よく「to say nothing of …(…は言うまでもなく、…はもちろん)」などを使います。
「to say nothing of …」の例文
He can ride a motorcycle, to say nothing of a bicycle.
(彼は自転車はもちろん、オートバイにも乗ることができる)
- He had to go to prison for a month, to say nothing of the fine.
(彼は罰金はもちろん、一ヶ月刑務所に入らなければならなかった)
- It would be an enormous amount of work, to say nothing of the cost.
(それは費用はもちろんのこと、大変な労力がかかる)
以上、「much less …」の表現について、でした。
ABOUT ME
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。
その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。
2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。
現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。