「maybe」の確率は何%?ー「多分」を表す英語表現
「maybe=多分」ではない!?
答えは「B」になります。
さて、私たちは学生時代、「maybe=多分」で覚えさせられました。私自身、テストにもそう出るので、丸暗記した記憶があります。
もちろん、間違いではないのですが、「probably」や「perhaps」、「possibly」などという単語も「多分」に訳せられるわけです。
もしも確率が高めの「多分」と、確率が低めの「多分」に当たる英語があるとしたら、どうでしょう?
それを習わずに学校を卒業してしまった場合、もちろん「ニュアンスの学び直し」が必要ですし、使いこなせるようになる為にも沢山の例文を一人で作ったり、相手に伝える練習をしないといけません。
多くの大人の方が、「maybe=多分」の丸暗記で来てしまっているため、国家レベルで英語難民になってしまいました。
ここで一つ一つ例文と一緒に、正しく感覚を掴んでいきましょう。
probably
:(70〜90%の確率で)多分、十中八九、きっと
Ex) It will probably rain today.
(今日は十中八九、雨が降るだろう)
「probably」はニュアンス的に「十中八九」に当たり、かなり強い確信を持った「多分」です。あやふやさは全くありません。
- They will probably be here soon.
(彼らはもうすぐここに到着するはずです) - “Can you finish painting the room today?” “Probably not.”
(”今日中に部屋のペンキ塗りは終わりそう?””いや、恐らく無理です”)
likely
:(50〜70%の確率で)多分、恐らく、きっと
Ex) The train is likely to be late.
(電車は遅れていそうだ)
「most likely」の形で「probably」と同じくらいの確率になります。
- Unemployment is likely to go on rising this year.
(失業率は今年も上昇し続けるだろう) - I’ll very likely be at home all day.
(一日中家にいる可能性が高い)
maybe
:(30〜50%の確率で)多分、ことによると、ひょっとしたら
Ex) Maybe he will come, maybe not.
(彼は来るかもしれないし、来ないかもしれない)
「maybe」はどちらかと言うと、見込みの少ない時によく使います。また、語順としてはよく文頭に来ます(「It will probably rain today.」とは言えますが、「It will maybe rain today.」とは言えません。「Maybe it will rain today.」となります)
- Maybe we’ll meet again.
(また会えるかもしれないね) - Maybe we should just stay here and wait.
(ここで待った方がいいんじゃないかな) - Maybe you should tell her.
(彼女に言った方がいいと思う)
perhaps
:(30〜50%の確率で)多分、ことによると、ひょっとしたら
Ex) Perhaps the weather will change this evening.
(夕方になると、天候が変わるかもしれない)
「maybe」と同じくらいの確率です。よりフォーマルな響きで、特にイギリス英語でよく使われます。
- Perhaps the letter will come today.
(多分、手紙は明日届くだろう)
possibly
:(10〜30%の確率で)多分、ひょっとしたら
Ex) It may possibly rain, but it will probably be sunny again.
(もしかすると雨になるかもしれないけど、きっとまた晴れるだろう)
理論的にそのような可能性はあっても、現実に起こるとは思っていないような時によく用いられます。
- It’s possibly the worst movie I’ve ever seen.
(ひょっとしたら、自分が今まで見た中で最悪の映画かもしれない) - Could you possibly open that window?
(あの窓を開けてもらってもいいですか?)
以上、数値でまとめると、このようにになります。
単語 | 確信度 |
probably | (70〜90%の確率で)多分、十中八九、きっと |
likely | (50〜70%の確率で)多分、恐らく、きっと |
maybe | (30〜50%の確率で)多分、ことによると、ひょっとしたら |
perhaps | (30〜50%の確率で)多分、ことによると、ひょっとしたら |
possibly | (10〜30%の確率で)多分、ひょっとしたら |
もちろんこれは主観的なものであり、人によって数値は変動しますが、一つの目安として、目を通しておいて下さい。
以上、「多分」に当たる英語表現について、でした。