【英語】冠詞「The」の使い方(Answer Key)
こちらは、冠詞「The」のAnswer Keyです。
インプットできたら、フラッシュカードへどうぞ。
Answer Key
特定されたもの、共通のイメージがあるもの
I bought a car yesterday. This is the car.
車を昨日買いました。これがその車だよ。
✅一度目に出たものは、新しい情報なので「a」が付いていますが、次の文は「それ」と特定しています。このように、前に出てきた対象について、再度述べるときは「the」を付けます。
⚠️元々、「the」は「that」と語源を同じにします(古英語の「se」)。「あれ」というニュアンスです。
Could you tell me the way to the station?
✅この場合、初めて出てきた単語でも、二人の間で「最寄り駅」がイメージされているので、「the」を付けて表現します。
Keep the cat off the chair.
▶︎「その猫」「その椅子」と、特定しています。
What is the problem with your dog?
何の問題があったんですか?
▶︎その中身は分かっていませんが、今二人の間に「共通している問題」について話しているので、「the」が付いています。
▶︎もしも問題が何もない状態で尋ねる場合は、「Is there a problem with your dog?」と「a」を付けます。
We talked on the phone for an hour.
▶︎「phone」は、全員「共通のイメージ」を持っていますので、「the phone」で表現します。
I surf the internet in my free time.
▶︎インターネットも、「一つだけ」という共通認識が働いています。
I’ll turn on the TV.
▶︎テレビも、同じ感覚です。
It’s cold. Could you shut the window?
窓を閉めてくれませんか?
✅今、話者と相手に「その窓」を閉めて、と共通したものについて語っているので、「the」をつけます。「a」にすると、複数ある中のどれでもいい一つになり、文法的には可能ですが、寒さは緩和されません。この場合、窓は一つと考え、そこを閉めてほしい、とお願いしているのが妥当です。
唯一のもの
The sky is blue today.
▶︎「sky」は「唯一のもの」ですので、「the」を付けて表現します。
The sun is shining above the horizon.
水平線の上で、太陽が輝いています。
▶︎同じように「sun」「moon」「world」「sky」「equator(赤道)」「horizon(地平線、水平線)」なども、唯一のものなので、「the」をつけます。
A strong wind is blowing from the east.
▶︎「east/west/north/south」などの方角も、「一つに定められたもの」なので、「the」をつけて表現します。
(「left/right」なども、同じです)
The weather is getting better.
天候が良くなってきた。
I got the flu last week.
先週、インフルエンザ(the flu)にかかりました。
▶︎インフルエンザのように、流行する病気などにも「the」が付きます。
He reads the Bible every night.
▶︎「Bible(聖書)」も唯一のものなので、「the」を付けます。
I took the last piece of pizza.
▶︎「last(最後の)」や「only(唯一の)」や「best(最高の)」と、一つに決まっているものにも、「the」をつけます。
The snow began to melt with the arrival of spring.
▶︎「春の訪れ」も、「一つ」と決まっています。
特定の期間
She’s eating breakfast in the morning.
▲
▶︎一日を「morning/ afternoon/ evening」などと区切っています。こうして、「区切られた期間」も特定されているので、「the」の対象になります。
This is the best movie of the year.
これが今年の、ベストムービーだ。
▶︎特に指定がなければ、共通して描いているのは「今年」になります。
I went swimming every day during the summer.
この夏、毎日泳ぎに行きました。
This fashion was popular during the 1990s.
このファッションは、1990年代、とても流行りました。
▶︎「the」は、「グループ化する性質」があります。「the 1990s」で、「1990年代」のニュアンスになります。
▶︎「the ’90s」とも、表記できます。
特定イベントの名称
The American Civil War began in 1861 and ended in 1865.
南北戦争は1861年に始まり、1865年に終わりました。
▶︎歴史的なイベントに関しても、よく「the」をつけます。
特定地域、特定グループの名称
The Mississippi River is the largest river in the United States.
▶︎「Tokyo」などの地域名は、一般的に固有名詞として扱われますが、「川」や「山脈」、「砂漠」、「連邦国家」、「運河」、「群島」などのように、「漠然と長く横たわるもの」は、「the」をつけて表現します。
▶︎これらには、「広範囲に広がっている」という共通点があります。多くの人に共通しているもので、「あの●●のことね」というイメージが、つきやすいようです。
(一方、「山」や「湖」などは一箇所にまとまっており、基本的に「the」がつきません)
The Alps are beautiful.
▶︎アルプス山脈も広範囲に、広がっています。
Many sea creatures live in the Pacific Ocean.
▶︎「太平洋/ the Pacific Ocean」「大西洋/ the Atlantic Ocean」です。
You can ride camels through the Sahara dessert.
▶︎「サハラ砂漠/ the Sahara Desert」「ゴビ砂漠/ the Gobi Desert」です。
He’s the president of the United States of America.
彼はアメリカ大統領です。
▶︎「the」には、グループを束ねるニュアンスがあります。「the」を付けて、沢山の州をまとめているイメージです。
He’s a fan of the New York Yankees.
ニューヨークヤンキースのファンです。
▶︎複数いるメンバーをグループ化する意味で、チーム名にもよく「the」が付けられます。
人名
Jack the Ripper was a murderer in England in the 1800s.
Jack the Ripper(切り裂きジャック)は、1800年代のイギリスにいた殺人者だ。
▶︎その時代に有名だった人物を、「名前+the+特徴」と表すことで、その人を際立たせることがあります。
Alexander the Great was very famous.
アレキサンダー大王は、とても有名でした。
序数
Today is Friday the 13th.
▶︎序数(first, second,third…)がつくものは、存在が一つしかないので、全て「the」が付きます。
This was the first time he wore a suit.
特定の種類
The cobra is a poisonous snake.
▶︎ヘビの中でも「コブラはね」、と種類を特定しています。こうして、辞典やドキュメンタリーなどでは、他との種との区別のために、「the」を付けることがよくあります。
楽器
She plays the piano every day.
▶︎「ピアノを演奏する」と聞き、思い描くのは、特定のイメージです。そのため、楽器の前は「the」を付けます。
▶︎ただ、「楽器を買った」など、「一つの物」として考える場合、「I bought a piano.」などと、「a」を使います。
特定のグループ
The rich enjoy traveling around the world.
お金持ちは、世界中を旅行します。
▶︎「the」には、グループ化する性質があるため、「the+形容詞」で、「○○な人々」の意味になります。
▶︎この場合、「複数形扱い」です。
(「the rich (people)」と、考えます)
They’re feeding the poor.
▶︎「the poor」で、「貧困層」になります。
The Japanese often eat sushi.
▶︎「日本人」というグループなので、「the Japanese」で表現します。ただの「Japanese」では、「日本語」の意味になります。
Ex) The Japanese speak Japanese.(日本人は日本語を話します)
※ただ、口語ではよく「the」は抜いて表現されることことが多いです。
▶︎この場合、「Japanese people」とも表現できます。
They’re the Coopers.
▶︎「the」はグループ化するニュアンスがあるため、「the+苗字+s」で、「〜家の人々」のニュアンスになります。
We’re the Itos.
一番の
He’s the man for me.
彼が、私にとって理想の人よ。
▶︎「特定」するニュアンスから、「正にその、一番の」の意味になります。
単位
The apples are sold by the pound.
そのリンゴは、ポンド単位で売られています。
▶︎全員、同じイメージを描いているので、「単位を表す単語」の前にも、「the」を使います。
I get paid by the hour.
時給制です。
特定の分野
I work in the publishing industry.
出版業で働いている。
▶︎「特定の分野」も、「the」を付けて表現します。
特定の活動
The tiger is on the prowl.
虎がうろついている。
▶︎「prowl」は、「うろつく行為」です。こうした、「特定の行動」も「the」をつけて表現するものが多々あります。
She’s doing the backstroke.
▶︎「背泳ぎ」は、「backstroke」です。
体の部位
I punched him in the face.
▶︎既に目的語が置かれており、「誰の部位」かは分かりきったことなので、「the」を付けて表現します。特定されている。
My dog got the thief by the sleeve.
フラッシュカードで口頭練習
絵を見て、英語が出てくる状態になったら、フラッシュカードへどうぞ。
- 絵と一緒に、発音を聞いて、何度も声に出して覚える。
- ある程度言えるようになったら、フラッシュカードにチャレンジ。