今回は「町が雪で覆われている」ということを伝えたいと思った場合、英語でどう表現するかを考えてみます。
受動態の文章は「by …」で締める
まず、覆う意味の動詞は「cover」です。そして、町は覆われているのでこの場合、「受動態」の文章で組み立てます。
The town is covered ….

さて、問題はこの後です。通常であれば、受動態の文章は「…によって」の意味の「by…」を使って締めます。
例を挙げるなら、「He was killed by her.」などです。

もちろん、彼女が直接的に彼を殺した意味になります。こうして、主語が何かによって直接的に影響を受けている時に「by …」を使います。
「町が雪で覆われた」場合はどう考えるか
一方、町が雪に覆われている場合は、雪が直接的に覆ったのではなく、雪で(雪を使って)覆われたと考えます。雪は「行為者」というより、「道具」として捉える。
そのため、こう表現できます。
The town is covered with snow.
(その町は雪で覆われた)

「with」は「…を使って」の意味です。「道具」の感覚。
文法上、「by snow」と表現することはできますが、印象としてはかなりすっぽりと包み込んでいるイメージになるようです。雪が全てを包み込んでいる感じ。
ただ、「be covered with snow」の方が圧倒的によく使われます。
「with」ではなく、「in」を使う場合
また、「with」を使わず、「in」を使う場合もあります。こちらも雪の中にすっぽりと入っている感覚になります。「with」が面的に覆うなら、「in」は空間的に覆うイメージ。
あるネイティブは、「The town is covered in snow.」は朝起きたら、一面銀世界だったみたいな時に使うと言っていました。真夜中、雪が降り続き、朝起きたらいつの間にか違う世界に入っていた(in)みたいな。状況に入り込んだ感じ。
ちなみに受動態の文で「in」を使うケースとしては、次の例文が有名です。
He was killed in the accident.
(彼は事故で死んだ)

事故が彼を殺した、と考えるのではなく、事故の中で殺された、と考えます。事故そのものが手を下したわけではないからです。
覚えた表現は、オンラインレッスン中に使っていく中で定着していきます。
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