紛らわしい動詞「hear」の用法
「hear from …」のニュアンス
よくある「hear」と「listen」の違いですが、
で、分けられます。
そのため、「hear」の例文はこのような感じです。
I can’t hear you well because people are being loud.
(みんなうるさいから、よくあなたの声が聞こえないの!)
自然と耳に入ってこない感じですね。
そしてこのように、「hear + 何か、誰か」で直接的に「何かが聞こえる、(誰かの声)が聞こえる」の意味になります。
しかしクイズのように、「あなたからの返事をもらう」とする場合は、「hear from you」で表現します。
「hear」と「you」の間に言葉が入ることで、間接的なニュアンスが生じます。ダイレクトに声を聞くのではない感じ。
少し例文を紹介します。
- How often do you hear from your sister?
(あなたのお姉さんからはどれくらいの頻度で連絡がある?) - It was good to hear from him again.
(また彼から連絡があって、良かった)
「hear of …」と「hear about …」のニュアンス
その他にも、「hear of …」と「hear about …」という表現があります。
「hear of …」
「of」は「分離」のイメージなので、少しだけ齧る感じです。
つまり、「hear of …」で「…の噂を聞く、名前くらいは聞いている」ニュアンスになります。
:Have you seen Avengers?
(アベンジャーズはみたことがある?)
:No, but I’ve heard of that movie.
(ううん。でも、その映画の名前は知っているわ)
少し例文を紹介します。
- Never heard of him.
(彼のことは聞き覚えがありません) - I heard of his death last week.
(彼が死んだことについては先週聞いた) - I have never heard of him since.
(それ以来、彼の消息は何も聞いておりません)
「hear about …」
一方「about」は「周辺」のイメージなので、「of」に比べて情報が増えます。
つまり、「hear about …」で「…について詳しく聞く、色々聞く」ニュアンスになります。
I’ve heard a lot about you.
(あなたについては、沢山聞いているよ)
こちらも例文を紹介します。
- Did you hear about my trip?
(私の旅行について、色々聞いている?) - I was sorry to hear about your accident.
(あなたの事故の話を聞いて、とても心が痛いよ) - I have never heard from him since.
(彼からはそれ以来、何の便りもありません)
「of」と比べると、「about」には「周辺情報」が加わっている感じですね。
最後にまとめます。
以上、動詞「hear」の使い方について、でした。