倒置

「バスが来た!」は「Here comes the bus!」!?

管理者

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「(ここに)バスが来た!」を英語で表現すると?

A) Here comes the bus!
B) Here the bus comes!

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「バスが来た!」を強調すると?

さて本来英語は「主語+動詞」の順番で始まります。

しかし、強調したい言葉があった場合、主語の前に出すこともあります。その際に起こるのが「倒置」です。

例えば、バスがここに到着した場合です。

本来なら、「The bus comes here.」でしょう。

しかし、「今まさにここに到着したんだ」ということを強調したい場合は、Bの「Here comes the bus!」で表現します。

「here」という場所を表す副詞が一番前に出て、その後が「動詞+主語」になっているのが分かると思います。これが「場所を強調したい時の倒置表現」です。

違う例を見てみます。

Down fell an apple.
(下にりんごが落ちた)

これも本来であれば、「An apple fell down.」でいいのですが、「今まさに下方向に向かった」ことを強調するために「down」を前に出し、後ろで倒置が起きています。

そしてこの場合は「場所」ではなく、「down」という「運動の方向性」です。こうした場合も倒置の対象になります。

「場所や運動の方向を表す副詞」が文頭に置かれると、後ろで倒置が起こり、「動詞+主語」の順番になる。

ちなみになぜこのような倒置が起こるかというと、その方が文章にリズムが出る、バランスがよくなる、という説があります。

倒置のルールが適用されない場合

最後にもう一つ、違う例を見てみましょう。

There’s Nancy!
(あそこにナンシーがいるわ!)

これも本来、「Nancy is there!」ですが、「there」が前に出ることで倒置が起こっています。

そしてこの倒置のルールですが「注意点」があり、それは主語が代名詞だった場合、倒置は起こらないということ。

つまり今の場合、「Nancy」を「she」に変えると、「There’s she!」ではなく、「There she is!」になります。

「場所や運動の方向を表す副詞」が文頭に置かれると、通常は倒置が起こるが、「主語が代名詞だった場合」は例外となる。つまり「副詞+主語+動詞」の順番となる。

そのため、先ほどのバスの場合も「Here comes the bus!」でしたが、「the bus」を「it」に変えると、「Here it is!」になり、「Here is it!」とは言いません。

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ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
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