【英語】動詞「Listen / Hear」の違い(Answer Key)
「Listen/ Hear」の違い
listen
「listen」は「意識的に耳を傾ける行為」です。そのため、聞こうと努力をしています。
Everyone listened closely to the teacher’s story.
先生が声を出して、それを拾おうとする。こうした、意識的に耳に入れる行為が「listen」です。視覚で言うと、「look」の感覚と似ています。
そのため、「listen」には「言うことを聞く、従う」意味もあります。
She didn’t want to listen to his advice.
これは耳を傾けようとしない、聞く耳を持たないニュアンスです。
hear
「hear」は「自然と耳に入ってくる」意味です。聞く努力はいりません。
I thought I heard someone knock.
視覚で言うと、「see」に当たります。自然と入ってきたニュアンス。
そのため、噂などの「伝聞系」も「hear」で表現します。
I heard he’s quitting our company.
彼が会社を辞めるって聞いたわ、の意味です。自然に耳に入ってきた感じ。
以下、それぞれの用法を見てみましょう。
Listen
【三単現S】listens【現在進行形】listening【過去形】listened【過去分詞】listened
聞く
Thank you for listening.
ご静聴、ありがとうございました。
▶︎この場合、「自分に意識的に耳を傾けてくれたこと」に感謝しているので、「hear」にはできません⚠️
I listened as hard as I could, but I couldn’t hear a word of what you said.
できる限り耳を傾けて聞き取ろうとしましたが、一言も拾えませんでした。
▶︎初めが「listen」で、後ろが「hear」になっています。
Everyone listened closely to the teacher’s story.
▶︎「耳を傾ける対象」は、「to」で繋ぎます。
She’s listening to her heart with a stethoscope.
▶︎「意識的に聞いている」行為なので、「listen to」を使います。
He’s listening to the radio.
言うことを聞く、従う
She didn’t want to listen to his advice.
彼のアドバイスに、耳を貸したくありませんでした。
Hear
【三単現S】hears【現在進行形】hearing【過去形】heard【過去分詞】heard
聞く、耳に入れる
I can’t hear you well because people are being loud.
周りがうるさくて、あなたの言うことが聞こえないの。
I can hear the baby kick.
赤ちゃんが、蹴ったのが聞こえた。
▶︎「hear+何か+do」で、「何かが…するのが聞こえる」意味です。
(他にも「hear+A+…ing/Aが…しているのが聞こえる」「hear+A+…ed/Aが…されたのが聞こえる」などのパターンがあります)
I thought I heard someone knock.
My car was stolen.
I’m sorry to hear that.
車が盗まれたの。
それはお気の毒に。
▶︎「それを聞いて、残念に思うよ」という、定番の表現です。
She can’t hear well.
聴力が不自由なようです。
▶︎「聴力」も「耳に入ってくる」行為なので、「hear」を使います。
(ちなみに「補聴器」は「hearing aid」、「聴力テスト」は「hearing test」です)
耳にした、知っている
I heard he’s quitting our company.
同僚が辞めることを聞いたよ。
I’ve heard that drinking coffee is good for your health.
コーヒーは健康にもいい、と聞いたことがあるよ。
その他
I hope to hear from you again.
あなたからまた連絡をあることを、心待ちにしているわ。
▶︎「hear from…」で、「…から便りがある、連絡がある」意味です。
Have you seen Avengers?
No, but I’ve heard of that movie.
「アベンジャーズ」の映画、見た?
ううん。その映画の名前を聞いたことはあるけど。
▶︎「hear of…」は、「間接的に聞いた」意味になります。
(「of」を挟むと、「間接的なニュアンス」を出すことができます)
フラッシュカードで口頭練習
絵を見て、英語が出てくる状態になったら、フラッシュカードへどうぞ。
- 絵と一緒に、発音を聞いて、何度も声に出して覚える。
- ある程度言えるようになったら、フラッシュカードにチャレンジ。