「死因」は「die of …」?「die from …」?
管理者
「of」は直接的死因、「from」は間接的死因
答えは「of」になります。
前置詞「of」はよく「…の」と訳されますが、元々は「off(…を離れて)」から生まれたものです。
「部分、分離、帰属」などを表し、よく「切っても切れない関係」と説明されます。
「of」のイメージ例文
a slice of pizza
(ピザのひと切れ)
この「一切れ」はピザの「一部分」でもあり、そこから「分離したもの」とも言えます。完全に切れているようで、両者には「密接な繋がり」がある。これが「of」の感覚です。
そしてこれは、「結果」と「原因」の関係性にも通じます。
「of」のイメージ例文
He died of pneumonia.
(彼は肺炎で死んだ)
「死」という結果は、「肺炎(pneumonia)」という原因から起きたものです。「肺炎」から「死」が分離された感じ。
こういう状況を英語では、「die of …(…で死ぬ)」で表現します(この「of」はよく、「原因のof」と説明されます)
例文を幾つか紹介します。
- He died of a massive brain hemorrhage.
(彼は脳卒中で死んだ) - Her mother died of breast cancer.
(彼女の母は乳がんで死んだ)
ちなみにこの場合、「of」の代わりに「from」を使うことも可能ですが、どちらかと言うと、「from」は「話し言葉」になるようです。
また、よく「die of …」は直接的死因に使われ、「die from …」は間接的死因に使われる、とも言われます。
「die of … from …」のイメージ例文
He died of lung cancer from smoking.
(彼は喫煙から生じた肺ガンで死んだ)
「肺ガン」も「喫煙」もどちらも死因ですが、直接的なものは「of」で、間接的なものは「from」で繋いでいますね。「from」よりも「of」の方が、距離感的に近い。
「die from …」の例文を紹介します。
- He died from the wounds he had received to his chest.
(彼は胸に負った傷が元で死んだ) - The flowers in the garden died from frost.
(庭の花は霜で枯れてしまった)
微妙な感覚の違いですね。
以上、「die of …」と「die from …」について、でした。
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