「チョコレートはカカオ豆から作られている」を英語にした場合、「Chocolate is made from cacao beans.」なのか「Chocolate is made of cacao beans.」なのかを考えてみます。
「of」は「分離」を表す
まず「of」は元々「off」と同じ言葉で、「分離」を表します。
例文を見てみましょう。
a glass of water
(一杯の水)

これは沢山ある水の中から、「一杯分」コポッと分離した、取り出した感じです。そのため、元の素材が「剥き出し」になっています。何の変化もありません。これが「of」の性格。
そしてここに「be made」を組み合わせると、「素材を取り出して作ったよ、剥き出しで作ったよ」というニュアンスになります。
The chair is made of wood.
(その椅子は木材から作られた)

もう、元の素材が剥き出しになっていますよね。こうしたものは「be made of …」で表現します。
素材が剥き出しになっていたり、原形をとどめている場合は、「be made of …」で表現する。
Ex) Books are made of paper.
(本は紙から作られている)

「from」は「起源」を表す
一方、「from」は「起源、起点」を表します。
The smoke is coming out from the chimney.
(煙が煙突から出ている)

煙の出所が煙突です。そして今、煙は外に広がっています。
こうして始めの状態と今の状態に「変化」があり、その起点を表す際に「from」をつけます。
そのため、ここに「be made」を組み合わせると、「元々はこうだったよ、起点はこれだったよ、(でも今はこうなったよ)」というニュアンスになります。
Cheese is made from milk.
(チーズは牛乳から作られる)

起点は牛乳でした。そこから変化して(加工して)、チーズに変わりました。
素材が変化して、加工されて、全く違うものになっている、原形をとどめていない場合は、「be made from …」で表現する。
Ex) Wine is made from grapes.
(ワインは葡萄から作られている)

チョコレートの場合は?
それでは最後に、「チョコレートがカカオ豆から作られている」ことを表現する場合はどうなるでしょうか。
イメージしましょう。「カカオ豆」がスタートで、「チョコレート」が完成品。そこに「変化や加工」が伴っているかどうか。
もちろん、伴っていますよね。
チョコレートがカカオ豆から作られていることは、「be made from …」で表現する(「Chocolate is made from cacao beans.」)

覚えた表現は、オンラインレッスン中に使っていく中で定着していきます。
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