チョコレートはカカオ豆から「be made from」?「be made of」?
「分離」を表す「of」
まず、「of」は「off」と語源が同じで、「分離」を表します。
a glass of water
(一杯の水)
ニュアンス的には、沢山の水の中から「一杯分」コポッと分離した、取り出した感じですね。
そのため、水には何の変化もなく、元の素材が「剥き出し」になっています。これが「of」の性格です。
こうして、「be made of …」になると、「素材を取り出して作ったよ、剥き出しで作ったよ」というニュアンスになります。
The chair is made of wood.
(その椅子は木材から作られた)
このように、元の素材が剥き出しで使われている場合は、「be made of …」の感覚です。
「起源」を表す「from」
一方、「from」は「起源、起点」を表します。
I’m from Japan and now I live in Canada.
(日本出身ですが、今はカナダに住んでいます)
出身が日本です。そして今、カナダ在住です。
こうして始めの状態と今の状態に「距離」があり、その起点を示す際につけるのが「from」です。
そのため、ここに「be made」を組み合わせると、「元々はこうだったよ、起点はこれだったよ、(でも今はこうなったよ)」というニュアンスになります。
Cheese is made from milk.
(チーズは牛乳から作られる)
起点は牛乳でした。そこから変化して(加工して)、チーズに変わりました。
このように、素材が変化して、加工されて、全く違うものになっている、原形をとどめていない場合は、「be made from …」で表現します。
では、チョコレートとカカオ豆の場合はどうなるかと言うと、もちろんこうなります。
全く状態が変わっており、原形を留めていないので、「from」の感覚ですね。
最後にそれぞれの例文を紹介します。
- This medal is made of genuine gold.
(このメダルは純金製だ) - The top of the table is made of glass.
(そのテーブルの天板はガラス製だ) - Tires are made of rubber.
(タイヤはゴム製である)
- Sunflower seed oil is made from sunflower seeds.
(ひまわり油はひまわりの種から作られる) - Wine is made from grapes.
(ワインはブドウから作られる) - Bread is made from flour.
(パンは小麦粉から作られる)
以上、「be made of …」と「be made from …」の違いについて、でした。