at

投げてぶつける場合の前置詞は「to」?「at」?

管理者

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I threw a snowball ____ him.
(私は彼に雪玉をぶつけた)

A)at B)to

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「to」は「相手に届ける」イメージ

まず、「to」のニュアンスから見てみましょう。

「to」は「…へ」と訳されるように、「相手に届く」イメージです。有名な構文は「give something to 人」ですね。

「to」の例文 ①

I gave a present to my mother.
(私は母にプレゼントを渡した)

「give」するには、相手が受け取らないといけません。このように「to」を伴う動詞は、こちらからの一方的なアクションではなく、相手に届くのが前提です。

もう一つ、例文を見てみます。

「to」の例文 ②

He showed his drawing to his teacher.
(彼は絵を先生に見せた)

「show something to 人=人に…を見せる」意味です。もちろん、「見せる」のは相手に届く前提の動詞です。

このように、「to」はふわりと相手に届ける時に使います。

そのため、「throw something to …」は「誰かに投げて渡す」ニュアンスになります

投げて渡すニュアンスは「to」を使う

I threw a ball to him.
(私は彼にボールを投げた)

「at」は「ある一点に向かっていく」イメージ

一方、「at」は「点」のイメージです。

「at」の例文 ①

She looked at him.
(彼女は彼を見た)

彼女の視線が彼を捉えた感じですね。一方的に突き刺す行為。

このように、「標的」に向かって直線的なイメージで何かアクションを起こした場合、繋ぐ前置詞は「at」になります

違う例を見てみましょう。

「at」の例文 ②

The dog barked at me suddenly.
(その犬は突然、私に向かって吠えた)

「bark at …=(…に向かって)吠える」意味です。

このように「一方的」なニュアンスから、どこか「攻撃的」な感覚を含んでいるのが「at」です。

そのため、「throw something at …」は「誰かに何かをぶつける」ニュアンスになります

A)at

I threw a snowball at him.
(私は彼に雪玉をぶつけた)

もちろんこれを「to」にすると、二人は雪玉を投げて渡しているイメージに切り変わります。

英語はこのように使う前置詞によって、イメージがガラリと変わってしまうので、ニュアンスをしっかりとおさえていきましょう。

以上、「to」と「at」の違いについて、でした。

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ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
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