「彼女はそのトピックについて話した」を英語で表すと、「She talked about the topic.」になるか「She talked around the topic.」になるか考えてみます。
どちらも「周辺」のニュアンス
まず「about」は「ab(傍に)+out(外)」で成り立っている言葉で、「(漠然と)その周りに」という意味になります。
She’s daydreaming about the vacation.
(彼女は休みのことについて考えてボーッとしている)

外にありつつも、傍にある感じですね。「…について」の感覚です。
一方、「around」も似ています。「around」も元々「a(状態)+round(丸い)」で成り立っており、「ぐるりと回る」感覚です。
They’re sitting around the table.
(彼らはテーブルを囲んで座っている)

どちらも「周辺」のニュアンスを含んでいるので、よく同じ場面で使われたりします。例えば、「時間」がそうですね。
It’s about 6 o’clock.
It’s around 6 o’clock.

これはどちらでもOKです。「6時周辺」を表します。
しかしながら、もちろん言葉が変われば意味も変わります。全く同じにはなりません。
「回避」の「around」
「around」はぐるりと回るイメージから、「回避」のニュアンスが出ます。こちらの例文を見てみて下さい。
I walked around the puddle.
(私は水たまりをぐるりと回った=避けた)

「ぐるりと回る=回避する、避ける」というニュアンスが分かるでしょうか。
もちろん「about」には、このニュアンスがありません。円を描く動きの「around」のみに備わったニュアンスです。
そのため、もしも「She talked around the topic.」であれば、そのトピックをぐるりと回った、つまり「避けた」のニュアンスになってしまいます。

そのため、「そのトピックについて話した」という場合であれば、「about the topic」がニュアンスとして一番近いものになります。
She talked about the topic.
(彼女はそのトピックについて話した)

覚えた表現は、オンラインレッスン中に使っていく中で定着していきます。
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