「火を吹き消す」を英語で言うと?ー「out」の感覚
「off」は「稼働していない」感覚
まず、「blow(過去形はblew)」は日本語訳で捉えるのが難しい動詞の一つで、風が拭いたり、息を吐いたりする意味です。
She’s blowing bubbles in the park.
(彼女は公園でシャボン玉を吹いている)
問題は、火を吹き消すのは「blow off」か「blow out」かですが、これは「両者の感覚」を掴む必要があります。
まず、「off」は「離れる」イメージです。
He fell off the ladder.
(彼はハシゴから<離れて>落ちた)
そしてそこから色々と派生し、「稼働していない」という意味にもなります。
I took three days off in a row.
(私は三連休を取った)
「(仕事から)離れる」感覚ですね。日本語でもよく、「onとoffを切り替えろ」とも言います。
そして「on」と「off」を切り替える、といえば「電化製品」です。
I turned off the TV.
(私は電源を切った)
このように、電気や電化製品を消す場合は、基本的に「turn off」で表現します。
「out」は「なくなる」感覚
一方、「out」は「外に出る」感覚です。
The ladybug flew out of the jar.
(そのてんとう虫はビンから外に飛び出た)
ビンの中から出ていくと、当然いなくなります。こうして、「out」は「なくなる」という感覚に繋がります。
We’re out of milk.
(牛乳が切れちゃった)
ミルクが外に出ていった(=なくなった)わけですね。また、「売り切れ」も英語で「sold out」と言います。
つまりまとめると、こうなります。
「火が消える」のはどう考えるか?
そして「火が消える」時は、もちろんこうなります。
これをもしも「稼働しなくなった(off)」、と考えるのであれば、またすぐに電化製品のように「on」できないといけないはずですが、火は一旦消えれば、もう二度と復活することはありません。
そのため、答えはこうなります。
この考え方があると、色々なところで「out」が繋がってきます。
The firefighters put out the fire quickly.
(消防士たちは素早く消火した)
「put out」で「消火する」意味ですね(「put」はこの場合、「(何らかの状態に)変化させるニュアンスです)
ここから更に広げて、タバコを消す時にも「put out」を使ったりします。
He put out his cigarette.
(彼はタバコを消した)
火が消えるのは「out」、つまり「なくなる感覚」だとおさえておきましょう。