数詞・数え方

「vocabulary」は数えられる?

管理者

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クイズ

She has learned a lot of new ____.
(彼女は沢山の新しい語彙を覚えた)

A)vocabulary B)vocabularies

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「数」に無頓着な日本語

日本語と英語はコンセプトに色々と違いがありますが、その一つが「数」への概念です。日本語は英語ほど、数にこだわりません

例えば日本語で「私を犬を飼っています」と言っても、何の違和感もありませんが、これを英語にしようと思った瞬間に、「あれ?」となります。

そう、「何匹飼っているかの情報」が英語では必要なのです。

注意!

もちろん一匹なら「I have a dog.」ですし、複数匹いるなら「I have some dogs.」などになります。ここを把握しておかないと、英語は文章が作れません。

加えて、「数えられる名詞(可算名詞)」「数えられない名詞(不可算名詞)」があったりもします。そして、それによって使える形容詞が「many」なのか「much」なのかも変わってきます。

この組み合わせを一つ一つ覚えて、声に出し、感覚をつけていかないといけないのですが、学校でやってこなかった分、ネイティブを前にすると、間違うことはもちろん、「これは数えられるのかな?数えられないのかな?」と初めて考えさせられることが多々あります

そして、そのうちの一つが、クイズにもある「vocabulary」です。

訳せば「語彙」となり、一見数えられそうではあるのですが、「vocabulary」とは「単語の集合体」を表します。全てを引っくるめて、「vocabulary」なのです。そのため、「vocabularyが一つ、vocabularyが二つ、、、」とは表現できません。

結果、「vocabulary」は「不可算名詞」になります。

答え

A)vocabulary

She has learned a lot of new vocabulary.
(彼女は沢山の新しい語彙を覚えた)

例文を少し紹介します。

  • For a little girl, she has a large vocabulary.
    (彼女は子どもにしては語彙が豊富だ)
  • Reading helped to improve her vocabulary.
    (読書のおかげで、彼女の語彙力が上がった)

ちなみに、日本人が最も混同するのは「furniture」かもしれません。

日本語では「家具」で覚えている人も多いと思いますが、感覚としては「家具類」です。

「furniture」のイメージ例文

They bought some new furniture for the house.
(彼らは家に新しい家具類を買い揃えた)

一つ一つを「furniture」として捉えるのではなく、その集合体が「furniture」。つまり、「furniture=家具類」と考える。

そのため数えるなら、「furnitureが一つ、furnitureが二つ、、、」ではなく、「a piece of furniture、two pieces of furniture、、、」となります。

これと同じ仲間に「buggage/luggage(荷物)」や「stationery(文房具)」、「machinery (機械類)」、「jewelry(宝石類)」、「homework(宿題)」、「money(お金)」、「information(情報)」、「news(ニュース)」などがあり、同じように数えられません。

以上、使い方に注意しましょう。

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ABOUT ME
金沢優
金沢優
英語講師、小説家
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、マスコミ業界へ。

その後、学習塾、英会話スクール教室長、大手英会話スクールの本部勤務を経験。その中で、日本の英語教育の「大きな問題点」に気付く。

2017年、脚本賞を受賞した「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」を幻冬舎より出版(重版4回達成)「英語に失敗した大人世代」から大きな共感を得る。

現在は一般企業にて英語を使って働きながら、主にInstagramを通し、学び方についても発信中。その他にも講演会の実施やテレビ出演など。
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