英語を日本語に切り替えず、そのまま理解する
英会話スクールについて

英会話スクールに、よくある光景

英会話スクールでよくある光景

今回ですが、私の英会話スクールの失敗談についてお話します。

大学時代、私はある英会話スクールに数十万のコースを申し込みました。当時の授業料は、「申し込み時に一括購入」というパターンばかりでした。

塾や水泳教室などのように「一ヶ月◯円」ではなく、「○回分のレッスン代金が○円」というシステムです。つまり、「通学する回数」を買うパターンでした。

そして、教育業界に10年ほどいて、今でこそ、そのスクールのカラクリが手に取るように分かります。

そう、結局、生徒は英会話スクールに「通学しなくなる」のです。

当然、初めはヤル気に満ち溢れているのですが、段々通うのが億劫になってきます。何より、どれだけ通っても、上達を感じない。ストレスになり、足が遠のく。

そして罪悪感から、スタッフや講師に顔を合わせづらくなります。

「最近仕事で忙しかったから」と、スケジュールはあったくせに、こうして嘘までついてしまう。

私はどちらも経験してきたので、よく分かっています。

スクールは、一度やる気が落ちたら、リカバリーはほぼ不可能です。いつの間にか姿を消してしまいます。私も、その一人でした。

こうして生徒の通学率が落ちてくると、スクール側は違う新規の生徒をレッスンにどんどん送り込みます。

こうして、講師の人件費を最小限に抑えながら、どんどん新しい生徒を回していく。

そのため、新規生徒との「契約時」が勝負です。それこそ、ドカンと大型契約をしてもらえば、スクールは大儲かりです。どうせ、途中で脱落するのが目に見えていますから。

別に、悪意でやっているわけではないのです。経営を成り立たせる以上、結果、そうなってしまうのです。

ただ、どうやっても、生徒は話せるようにならず、ドロップアウトし続ける。

そして生徒は、いつの間にか「英語を話せるようになるため」ではなく、「払った授業料が勿体ないから」に通学理由が変わっている。

スクールに通ったことがある生徒さんは、気持ちがわかるはずです。ゾンビのような顔で通っている人がたくさんいました。

もうこうなったら、終わりです。いつの間にか「話せる」ためではなく、「通うこと」が目的に変わっている。消化試合にモチベーションなど出ません。

こうして、日本全体で負の連鎖を産んでいました。今は、月謝制が増えてきたのは、業界自体が良心的になってきたなあ、としみじみと思います。

もちろん、一括でもらうところでも、いいスクールもあるでしょうから、一概には言えません。

逆に、良心的で、面倒見もよく、ちゃんと結果も出しているスクールは、いい迷惑ですそれと一緒にされては困る。

ただ、残念ながら、私が通っていたところは、少なくとも、そういう営業一色のスタイルでした。当時、田舎出の19歳の私は、営業トークに負けました。ドカンと支払ってしまったのです。

私以外にも、同じ経験をした方は多いはずです。実際、そういう方と今までに沢山お会いしてきました。

こうして私たちは、社会人になってから国家レベルで、英語に振り回され続けています。

「どうしたら英語を話せるようになるか」よりも大事なこと

「どうしたら英語を話せるようになるのだろう」

これは日本人が、みんな抱いている疑問です。

そして、話せるようになるためのやり方を模索する。ネットで調べる。書店に行く。そこには沢山のハウツーが溢れており、目移りしてしまう。

あれをやったり、これをやったり。少し齧っては、失敗を重ねる。

言葉が厳しいようですが、やはり私たちは「飛びつきすぎ」なのです。

「このスクールなら、この教材なら、このメソッドなら、私を話せるようにしてくれるんじゃないか」

これは「もしなる」にも書きましたが、この発想は極めてよくありません。ずっとフラフラし続けることになります。

ではここで一度、冷静に考えてみましょう。

まずすべきなのは、「どうしたら、話せるようになるか」よりも、「どうして話せるようにならなかったのか」の、分析からではないでしょうか。

これをしないと、永久に失敗は続きます。

なぜ日本の英語教育は失敗しているのか。

ダイエットに置き換えて考えてみると、もっと話は解りやすくなります。

今、太って困っているとします。広告を見れば「この◯◯を飲めば痩せられる」「1日10分、◯◯をするだけで痩せられる」とある。そして、それに飛びつく。でも、痩せられない。こうして、違う商品やメソッドを探す。

英語はこれと、構図が一緒です。

皆さん、英語は少なくとも6年、やったのです。そして、話せるように、全くならなかったのです。受験で頑張った人も、ほとんど。そして、その後で苦しんでいる。話者に近づけない。

どうしてでしょうか。まず、クリアにすべきなのはここからでしょう。

英会話はダイエットと同じで考える

「どうすれば痩せられるか」ではなく、「どうして太ってしまっているのか」を分析することから、状況は着実に改善されていくはずです。

きっと、何か「原因」がある。原因があったからこそ、この「結果」がある。

食習慣が悪いのか。運動不足のせいか。

恐らく、それです。

それを直さないと、どんなダイエット方法を採り入れたところで、何も変わりません。太っているのは、それが元凶なのですから。むしろ、それを取り除く作業をまずはしないと。

英語も一緒です。何がダメだったのか。

「中学英語で話せる」というのに、なぜ英語を話せる中学生が、21世紀になってもほぼ出てこないのか。そして、中学英文法で話せるなら、高校3年間は、丸々何をやっているのだろうか。

ここに何か、致命的なエラーがある。ここを分からずに闇雲に英会話を始めても、きっと同じ間違いをします。

きっとまた、同じことを続けてしまう。上がるのは、文法力と読解スキルだけになる。やり方が変わらない以上、そうなる。

真夜中、お菓子をドカ食いしているのに、どんなメソッドを入れても一緒。それを止めなければ、絶対に痩せられません。

しかし、止めたところで、痩せられません。

「ピザのドカ食いを止める」+「運動を始める」がないと。

こうした、「二段階のアプローチ」が必要です。英語も同じ。

「今までのやり方を止める」+「話す練習を始める」が話者への道。

この2段階のアプローチがない限り、永遠に英語に振り回され続けます。

あまり色々と飛びつかないで下さい。もしも「聞き流すだけで話せるようになる」のであれば、電車通勤者は車内アナウンスはできるようになるはずです。

ダイエットと同じように、「◯◯だけで」などの簡単さや手軽さをアピールするものは、必ず疑って下さい。それはあくまでその程度のものであり、自分の期待値に満たないものになる可能性は高いです。

語学は、時間がかかります。むしろ、時間を「かける」ものです。スポーツと一緒で、完成形などないのですから。サッカーが、完璧になることはないはずです。やればやるほど、上手くなる。

正しく続けていれば、そのうち、話せるようになっています。だから、まずは年単位で見て下さい

頑張っていきましょう。そして、長続きさせるためにも、たまには休んで、気楽に、楽しく、将来の夢を見ながら。

こういうスタンスが、私は健全だと思います。

だって、実際にそうだったのですから。

日本人が学んできた「英語」とは何だったのか?


完全版・増刷版】は文庫本のみです。
待望の重版出来!!全国発売スタートしました!!