英語を日本語に切り替えず、そのまま理解する
オススメの英語育児

英語育児は「音」と「場面(イメージ)」を重視して

「音」によって「想像力」を働かせるのが、言葉である

さて、私の実家には、一匹の犬がいます。名前は「ラッシー」。ちょっとおバカです。

もう14年は生きていますが、未だに「お座り」ができません。3年前、一度行方不明になり、その2日後、ドブの下で発見されました。

この子は「お座り」の意味が理解できないのかな。それとも分かっていて、あえて守らないのかな。こればかりは謎です。

とにかく「オスワリ」という音には、反応できない(しない!?)のです。

しかし、ラッシーは、ある音に敏感に反応します。

それは、「サンポ」という言葉と、「カサカサ(お菓子のプラスチックの包み紙が開く音)」です。

犬を飼っている人は、分かると思います。そう、敏感な音があるのです。

そして、その時、ラッシーには何が起きているのか。

恐らく、そこには「音→想像力(イメージ)」が働いているのではないかと私は思うのです。

その音が何を表すかを、想像している。

性格が悪いですが、どこまで分かるか、ラッシーを騙したことがあります。

「サンポ!」ではなく、「ヨンポ!」と言いました。尻尾を振る。「ニホ!」尻尾を振らない。分からない。

恐らく「サ・ン・ポ」に似たリズムで、状況を判別しているのだろうと思っています。

犬は言葉を話せませんが、私はこれを「一種の会話」と考えます。「音」を使って、相手に状況を伝える。想像を働かせる。

そう、これが言葉の役割です。

結局は「音」なので、「リズムの話」にも繋がってきます。

日本人が英語を「言語」として使えない理由

さて、それは私たちが使っている日本語も同じです。音を聞けば、想像力が働きます。

「夏休み」
「少年」
「カブトムシ」

ここでは文字で書きましたが、これらの文字を音で聞いても、すぐに想像できるはずです。暑さも伝わってくるでしょう。元気な少年の姿も連想できます。

というのも、それを見て「夏休み」「少年」「カブトムシ」ということを、長年かけて、見て、聞いて、言ってきたからです。

そういう「場面の記憶」があります。

言葉とは、「音」が引き連れてくる「場面の記憶」である。

犬だって同じです。

「サンポ!」「(プラスチック音)」という音が場面を呼び起こしている。

しかし、私たちは犬たちと「決定的に違う点」があります。

それは「文字」です。

そう、文字を読んで、「音」もなく相手に伝えることができるのです。

文字はとても便利です。つまり、音がなくても言葉として機能します。

ただ、これが日本人の「リスニング下手を引き起こす要因」にもなっています。

というのも、日本人はこうやって、英語を「文字だけ」で理解してしまうからです。

ここが日本人が国家レベルで、リスニング力を削ぎ落としている現場です。

言葉なのに、英語を、音も場面(イメージ)も宿らせず、訳して終わらせてきた。リズムも全部、後回しで、日本語の音(和訳・カタカナ発音)で固めてしまう。

その結果、何が起こってしまうか。

音を聞いても、情景が引きづられてこない。頭の中が、情景ではなく、文字でいっぱいになる。

本来ですが、英語だけは黒板で学んではいけなかったのです。

数学や社会などと、英語は違います。何が違うかというと、数学や社会は「音が要らない」のです。文字だけで学んでいいのです。

英語は「音」がある。つまり、「音楽」と一緒。楽譜だけの研究で終わると、数年後、とんでもないことになる。

ここを他の教科と同列に考えると、「音」を失い、「言語」へと昇華できなくなります。それは、鳥が翼を失うのと一緒です。

そのため、「話者」を目指すなら、ここの常識を変えていく必要があります。

「教科」としての英語から、フィルターをずらして、英語を見なくてはならない。

以下は、私が書いた「もしなる」からの引用です。

「もしも文字がなく、英語を音だけで学んでいたら、僕たちは、もっと語順通りにイメージして、聞けるようになっていたでしょうね。しかし、文字があるから、僕たちは安心しちゃう。なんとかなるって開き直っちゃう。日本人のリスニング下手の大きな一因です。

だから、音の素材がなく、文字しかなかった昔と、英語の理解方法を同じにしちゃダメなんです。文字と決別するほどの、つまり黒板を取り外すほどの厳しい改革が、今の英語教育には必要なんです」(文庫本P211)

そのため、受験が終わり、海外へ行くと、「現地の人の会話が何も聞き取れない事態」に愕然とします。そう、留学に行くと、まず「音の障壁」が高くそびえます。

そしてそれは別に現地に行かなくても、海外ドラマを見たら、一瞬でそのことに気づかされるはずです。

日本の学校英語を学んできた日本人は、これが理解できる人が、0人に等しい、異常事態になっている。それは、「音の学習」を完全に無視し過ぎて、「文法」と「和訳」などに走らせたせい。

言語(英語)は、「音」から入るのが鉄則

本来、「音」と「文字」は密接な関係があります。

日本語は、音と文字が忠実です。「あ」とあれば、「あ」です。他の読み方などしません。

しかし、ご存知のように英語の「a」は、いろんな読み方をします。

そこには英語ならではの規則性があり、その読み方を習わずに、日本人は我流で、ローマ字読みで中高から6年以上積み上げてしまうので、大人はもう修正が効かない状態になっています。

そのため、英語を学ぶ初期段階で、フォニックス(英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために開発された指導法)を学ぶのはとても大切です。

大人になって発音やリスニングに苦しんでいる人は、この過程を置いてきてしまったせいです。

加えて、情景ではなく、日本人は英語を「日本語訳」で固めてしまいます。

例えば以下の単語を見て、何が頭に浮かぶでしょうか。

「spring」
「butterfly」
「girl」

恐らく、受験英語を頑張ってきた人は「春」「ちょうちょ」「少女」が出るはずです。

しかし、それは「ただの日本語訳」です。ネイティブは違うことになっています。

どうなっているか。

それは、私たち日本人が日本語を聞いているのと同じです。

そう、しっかり「場面の記憶」がついてくるのです。

そのため、本来ならここに「正しい音の記憶」を重ねる必要があります。

当たり前ですが、ネイティブはこれを毎日、生まれてからずっとやってきています。気の遠くなる時間を、リスニングに費やしてきています。

私たちが「英語を聞けない、話せない」のは、本場の英語に通用しない学び方をしてきたせい。そして誰もこれを変えずに、延長させてきた。

「聞いて覚える」を失えば、言語の翼が折れてしまうことになる。つまり、海外ドラマなどから、英語を吸収できなくなってしまう。

特に幼児に英語を教えている方は、「正しい音」を「実物(絵)」と一緒に聞かせてあげて下さい。

そして、真似をさせて、繰り返し繰り返し音を出させる。発音が大人よりも、遥かに上手くなるはずです。

言語の基本は「真似」です。「真似」は子どもの方が遥かに上手いです。

そして、これは年単位で、ほぼ毎日続けることが求められます。

保護者がどこまで踏み込んでやってあげるか。子供がどこまで興味を示してくれるか。ここが、今後の大きな分かれ道になると思います。

周りに流されず、正しい道に子どもを引っ張っていってあげてください。

最後にフォニックスの第一人者、松香洋子氏の『子どもと英語』から、以下の文章をご紹介します。

でも、まだ鉛筆も握れないような子供がアルファベットやappleと紙に書いて、一体どのような英語力が、どれくらい身につくでしょうか。何の役に立つのでしょうか。まだ英語を聞くことも話すこともできない子供に、文字を書かせるということは、大人の自己満足です。

文字の読み書きは、子供に音声が十分にインプットされてから始めるべきことです。

英語にカタカナで「読み仮名」を振っている英語教材は少なくありませんが、英語にカタカナを振るのは絶対に良くありません。理由は簡単です。カタカナで振られた「読み仮名」通りに読むと、それは英語ではなく、日本語になってしまうからです。もちろん外国人には通用しません。

松香洋子氏の主張は、100%正しいです。

英語学習はこの時代、視聴覚教材を必ず使いながら、ゆっくり着実に、諦めずに、頑張っていきましょう。

そして、やはりこちらのディズニー教材は、やはりとてもよく考えられています。子どもに英語を「正しく」学ばせたいのであれば、やはり一度検討されるべきだと思います。もしもこちらを効果的に使えれば、確実に将来、子供が英語に苦しむことはないと思います。長い目で考えると、何倍もリターンが返ってくるはずです。

日本人が学んできた「英語」とは何だったのか?


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