英語を日本語に切り替えず、そのまま理解する
「話せる」に向けた英語の学び方

「今までの英語の学び方」と「これからの英語の学び方」

こんにちは。金沢優です。2019年春、ついにHPを立ち上げました。

さて、私は自己紹介にもありますが、受験英語しかできなかった、よくいる典型的な日本人でした。

自慢できても、英語のテストの点数だけ。そして5年前までずっと塾で、子供に受験英語を教えていました。

「さあ、この英文を訳してみて」

こんな感じでした。英語の勉強とは、これだと思っていました。これ以外、他に学び方など存在しないと思っていました。

しかし、もしもう一度、時が戻せるのであれば、私は子供にこう聞くと思います。

「どういう状況だと思う?」

さて、この話は5年前に遡ります。

私は『英語で考える』というコンセプトの英会話スクールに、たまたま転職をしました。特にその時は、何も考えていませんでした。

当時は、ネイティブと一緒に働けば、英語は自然と話せるようになるものだ、と漠然と思っていました。

そして、初日に私はそこで、スクールから「もしも英語の話者になりたいのであれば、英語を日本語に訳すな」と言われました。

もちろん私は、頭が「???」となりました。

言葉とは、「情景」と「音」と「文字」のハーモニーである

簡単にこのコンセプトをお伝えします。「英語4技能」の旗が掲げられた以上、この考え方はいずれ、どこかで出会う運命にあります。

なぜなら、日本人である以上(日本語を操る以上)、必ず「大きな音の壁」にぶち当たるのは、「宿命」だからです。つまり、「聞く・話す」です。

例えば、です。

まだ、日本語がまだまだ不自由な子供が、「サクラのハナがマンカイって何ー?」ということを言ってきたとします。

自分が母親だと思って下さい。あなたなら、どうしますか?

まず、「サクラ」という音が、何を表すのかを知らないといけません。まずは、そこからです。言葉のスタートは、「名詞」です。

では、どうやって「桜」を分からせるか。

もしかして、あなたは「桜の絵」を描くかもしれません。もしかして、写真を見せるかもしれません。ただ、もしもその時期が、4月上旬であったならば、子供を公園に連れ出すでしょう。

「ほら、サクラのハナがマンカイだよ」

そう、日本人が「サクラ」と呼んでいる「もの」を見せる。つまり、桜と呼んでいる「本体」を見せるはずです。そして、一面のピンク色なら、「満開だよ」と言う。子供は文字を知りません。ここで、「マンカイ」という、音を知る。聞く。

そして家に帰り、「チャクラがミャンカイだったよ」と、父親に言う。

父親は発音を直します。「サクラがマンカイだろ(笑)」と。こうして子供は、発音を直していきます。

これでインプットとアウトプットが、正常に行われた。

単純な話、言葉とはこのプロセスで話せるようになります。「音のインプットとアウトプットの反復作業、矯正作業」が、言葉の習得過程だからです。

そして、その後、文字を習い始め、それが「桜」「満開」だと知ります。文字を見れば、情景が浮かぶようにもなる。

こうして、子供は絵本を捨て、挿絵のない小説を読むようになります。なぜなら、文字を読んでいても、「絵が浮かぶ」のですから。

「理解ができる(=I see.)」

「桜の花が満開です」

情景があり、それをで表し、文字に落とす。その3つが重なる。

このハーモニーが、「言葉」

そしてその後、多聴多読する中で、「話す・聞く」も爆発的に伸びてきます。

これは日本語だけではなく、どこの世界でも同じです。その国独自の音、文字がある。しかし、「情景だけ」は共通しています。

異国語を学ぶとは、どういうことか

同じものを見ても、違う音でそれを表現する。違う文字を使う。そして、違う考え方を持つ。その国独自の文化、言葉がある。言葉と文化は、表裏一体です。

もしかしたら、花がない国もあるかもしれない。「満開」と「七分咲き」を同じように捉える人たちがいるかもしれない。「咲く」ではなく、「喜ぶ」と考える人たちがいるかもしれない。

生活や文化が違う以上、言葉が全て一致することなどありえない。異国では、どう考えるのだろう。どう表現するのだろう。

「異国語を学ぶ」とは、そういう「異文化の追求」だと思うのです。

Many flowers have sweet smells and pretty colors.

さて、これは、英語圏で売られている、子供用の辞書に書いてあった「flower」の定義です。

訳せば、「沢山の花は、甘い香りと可愛い色を持っています」でしょう。

5年前の私なら、塾でそれを子供に訳させて、日本語に変換させて、「よく理解できたね」と片付けていたでしょう。

しかし、英語圏の子供は、そんなことをしません。日本語を知らないのですから。「日本語の音」が使えません。

では、彼らはどう理解するでしょうか。親は、どう理解させるでしょうか。

Many flowers have sweet smells and pretty colors.

必ず、こうするでしょう。many flowersはhaveしている、sweet smellsとpretty colorsを。

親は「見せる、嗅がせる」。そしてそこに、「正しい音を載せる」

そこには英語圏で受け継がれてきた、英語の正しい音や、語順がある。香りがある。彩りがある。英語を「経験」している。

ちなみに、「see」には、「見る」「分かる」以外に、「経験する」という意味があります。

こうして、彼らは正しく、英語を英語のまま認識し、何度も口を動かし、何度も聞き続けました。大人を真似てきた。

幼い頃から、何年も何年もかけて、綺麗に「英語の花」を咲かせた。

見たら、嗅いだら、感じたら、それに当たる英語が、ポロリと出る。

反射的に「英語が口から出る運動」をしてきた。

こういう英語の学び方も、実はあったのです。

そして英語圏では、それが当たり前だった。

そして、日本の学校には、その過程が丸々なかった。

日本語訳して、終わらせてきた。単語帳と文法書で、片付けてきてしまった。

本来、「日本語船」と「英語船」の2隻があった

そのスクールに入り、そして国内で勉強を続けている中で、私は「世界には、『言語の船』は沢山ある」と、気付きました。

ずっと、「船は日本語の一隻しかない」、「日本語という一隻で世界のどこにでもいける」と思っていました。

しかしもう、英語と出会って、20年以上は経過していました。

さて、今、大人になって、英語が話せなくて、聞けなくて、苦しんでいる方は、沢山いらっしゃるはずです。

しかしそれは、日本語と英語の概念がほぼ「真逆」なので、当然のことです。

だから、それは決してあなたに非があるわけではありません。能力に問題があるわけでもない。

ただ単に、「時代」が変わってしまったのです。「英語を学ぶ目的」も。

それなのに、学び方が何も動かず、時代に逆行しているのに、誰もこれを変えなかったのです。

「将来、英語を話せるようになりたい」と思って、勉強されている方は、一度私が描いた『もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか』を読んでみて下さい(試し読みができます)

多くの日本人が被ってきた、「苦しみ」と「希望」を描いています

どうしてどれだけ勉強しても、話せるようにならないのか、その違和感や苦しみが解消されるはずです。

今後、どうやって英語を学んでいくか

さて、大人は大変です。もちろんそれは、今、「英語:日本語」で学んでいる子供たちも同じ運命を辿ることになります。

このまま、英語と日本語を「対」で覚えながら突き進むか。それともイメージからもう一度学び直すのか。

どの道に進んでも、「話せる」ようになるまでは、数年かかります。

結局ですが、どんな教材でも、スクールでも、講師でも、英作文でも、表現集でも、自分が口を動かして声に出さない限り、言葉とは話せるようにはならないからです。

言語とは繰り返し、口に出し続けた末に実る、果実のようなもの。

最終的に私は、これに気付きました。

私たちは日本語を「言葉」として出会ったので、誰もが話せるようになりました。そう、しっかりと正しいプロセスを踏んできたから、「言葉」として実ったのです。

しかし、英語は「言葉」ではなく、「教科」として出会ってしまいました。

日本人が英語を「言葉」に昇華できないのは、「教科」の枠から抜け出せなくなってしまったからだと、私は断言します。その証拠に、上がるのはテストの点数のみです。

そのため、「日本から脱出」しないと、その呪縛から逃れられなくなっています。

今回ですが、このHPが「日本人が世界に出て行ける船」のようなものになれればと思い、設立に至りました。

うまく運行できれば、たとえ日本にいたとしても、船は2隻できるはずです。

不器用な舵取りではありますが、世界に向けて、一緒に出帆していければ幸いです。ここで方向性を軌道修正できれば、あとは自分の目的地に向けて、突き進むだけです。

もう「英語を話せるようになるためだけに、海を渡らなくてはいけない時代」に、ケリをつけましょう。日本が再び世界に浮上するために。

そして、共感された方は、どうか「同志」になって下さい。レビューやツイートなどを頂けると、本当に助かります。

どうか、よろしくお願いします。

日本人が学んできた「英語」とは何だったのか?


完全版・増刷版】は文庫本のみです。
待望の重版出来!!全国発売スタートしました!!