日本語に切り替えず、英語のまま理解する

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「もしなる」読者さんへ

さて、「もしなる」が出版されてから、約3年が経ちました。

発売されてすぐに読まれた方もいらっしゃれば、最近読まれた方も多いと思います。

それからの勉強はいかがでしょうか。話者に近づけているでしょうか。

本来私は、「もしなる」のプロモーションのためにSNS活動を始めました。そして当時、自分ができるとすれば、「英語の学び方を変える『キッカケ』を与えるくらい」だと思っていました。

ただ、この活動が長引き、読者さんが増えるに従い、「私の力で、どうすれば皆さんが、英語を段々と話せるようになっていくか」も考えるようになっていきました。

学び方だけではなく、子供から大人まで、誰もが英語感覚を身につけ、段々と話せるようになっていく、日本一実用的なSNSアカウントが作れないだろうか。

ほぼ毎日配信ができ、沢山の写真素材などを使えるのが、紙の参考書にはできない、SNSの魅力です。私がお勧めする、「イメージ」教材と相性がいい。

本来ですが、どんな言語にしろ、イメージで学ばないといけなかったのです。というのも、私たちがペラペラ話せるようになったのも、「日常」という「イメージ教材」があったからなのです。

それが証拠に、「あげる」という動詞を覚えた時、話者の手の上に、何かが載っていたでしょう。そして、それが自分の手に渡ることが「あげる」だと理解したでしょう。

だから、「あげる」という言葉に、ウキウキもするのです。「言葉」と「心」が結びつく所以です。

そう、イメージ教材は、ただの「日常」の代用品です。

こうして私はTwitterInstagramなどで数年に渡り、発信を続けてきました。プロモーションのため、そして、読者さんを「話せる」ようにさせるため。

しかし、どこかで「限界」を感じてしまい、諦めてしまった方も多いと思います。

そう、やはりSNSの発信で、英語が話せるようになるのは、不可能に近いのです。数年、必死に取り組み、復習用に別アカウントも作りましたが、やはり無理でした。

それは、どんなアカウントでも「物理的に不可能」です。

最終的に私は、そう悟りました。

文字を訳すだけでは、話者になれない

言葉とは本来、「体系化」されないと、なかなか「一本の芯」になりません。

She’s walking up the stairs.

例えば階段に上がる表現を、イメージと一緒に覚えます。これは別に、すぐに覚えられるでしょう。

しかし、問題はそのあとなのです。

駆け上がったら、どう表現するでしょうか。
つまずいて、階段を落ちたら、どう表現するでしょうか。
骨折したら、英語でどう言うのでしょうか。
救急車を呼びたい時、どう言えばいいのでしょうか。
そもそも救急車を英語で知っているでしょうか。
痛むことをどう表現するでしょうか。
程度が酷ければ、どんな副詞が使えるのでしょうか。
松葉杖で歩くことは、どう表現できるでしょうか。
そこにどんな前置詞が必要なのでしょうか。
そもそも松葉杖を英語で知っているでしょうか。
お医者さんに、どんな感謝の言葉を掛けられるのでしょうか。
支えてくれた家族に、何と言えば、自分の気持ちが伝わるのでしょうか。

そこには「英語独特」の考え方や表現、単語があります。それは、日本語と全然違います。英作文や表現集だけでは、大きな壁にぶち当たります。

話者になるためには、ネイティブがそれぞれのシーンでどう表現しているかを知り、覚えて、口にし続け、自分の言葉にしていかないといけません。

この時点で、「膨大なシーンを見て学ばないといけなかった」、そして「今まで何も英語を学んできていなかった」と、気付くはずです。

受験が終わり、話者になるために、いきなり「海外ドラマを見よう」と言われ、何も分からず、呆然となった方は、多いはずです。

そう、普通に日本で学ばれた方は、上のシーンに英語が浮かんでこないはずです。なぜなら、シーンを全部、「抜いて」勉強してしまってきたのですから。

今まで必死にやってきたのは、英語の文字を訳すだけの勉強です。それ以上でも、それ以下でもありません。明治や昭和時代と、学び方は変わっていません。

だから日本人のほとんどは、今でも「英語の文字を日本語に綺麗に並び替えること」が英語の勉強だと思い、英会話の勉強とは「フレーズを覚えること」だ、ネイティブとの時間を取ればいいだけだ、と勘違いをしています。

独学や英会話スクールなどで失敗した方は、ここで方向を見失っています。

そしてその方向に進むと、今までの「主語・動詞」から始まる英語の勉強が、全部死んでしまうことにもなります。

私は英会話スクールの現場に数年在籍し、そうやって苦しんできた日本人を沢山見てきました。国内はそういう英語難民に、溢れ返っています。

子供たちをテストのためだけに向かわせると、言葉として「やり直す」作業が生じます。お子さんをお持ちの方は、幼い頃に、沢山聞かせて、根気よく「発話」させて下さい。

英語は学校や塾に任せるのではなく、親が導いていかないといけない時代に突入してしまっているのです。彼らは「話せる」ようにはさせられません。

長い時間をかけて、英語を「育んで」いこう

私たちは、日常生活で膨大なシーンを、日本語と一緒に覚えてきました。

そのため、どんな状況であっても、日本語を使って自由に相手に説明することができるはずです。「あれが日本語で説明したいんだけど、言えない」なんて、ないでしょう。もう、基本的なパターン(文法)が、身についている。それは例え、5歳児でも、です。

そしてそれは、英語話者だって同じです。膨大なシーンには基本的な「パターン」があります。彼らだって、楽をしたいわけですから。

この場合は「hold」を使って表現できるな、現在進行形かな、この状況は「for」ではなくて「to」だろうな。

そのうち、基本パターンが身についてくるはずです。つまり、英語の「感覚」がついてきます。

ここに持っていくための「イメージで学ぶ」です。中学英語で習う、基本的な英単語や英文法を使い回し、日常の場面をシンプルに表現する。

そして、感覚を忘れた頃に何度もリマインドをかけ、口に出すことを繰り返していけば、ある程度のことは、英語で表現できるようになっているはずです。大事なのは、「復習」です。

日本語は生活しているだけで、毎日復習をし続けることが無意識にでき、こうして誰もが話せるようになりました。

そのため、まずはやはり、時間を掛けていくことは「英語を話せる」ようになる必要条件になってきます。そしてそれは確実に、「年単位」のものになります。それだけは、どうか「覚悟」をして下さい。親が関わらないといけないのは、そのためです。

そのため、「数ヶ月でペラペラ」「○○だけで」という文言のものには、絶対に惑わされないで下さい。

本来、言葉は英語圏に移り住み、そこの文化を吸収しながら、長年かけて育んでいくものです。つまり、そういう「覚悟」が必要です。

国内で学んでいる以上、何かを犠牲にしないといけません。「スキマ時間でペラペラ」とか、とんでもないと思うのです。それは、向こうに移り住んで身に付けている人にも「失礼」でしょう。

あくまで私が紹介した教材などを使い、毎日、数年かけて練習していって下さい。そして、最終的にはそこを飛び越え、海外ドラマや洋書多読など、自分なりのやり方を見つけていく。それこそが、「正しい道」だと思います。

ただ、それが難しいのも、十分承知しています。私も国内で、苦しみながら、英語を勉強している身です。普通の人の何倍以上も挫折し、工夫を重ねてきました。

フラッシュカード機能は、私がお手伝いできる、最低限のものです。少しでも、「もしなる」の教材に似たものを、提供したかったのです(将来的には、有料になるかもしれません)

そして、何から手を付ければいいのか分からない、頭の整理をしたい、子供に大人たちのように英語難民になって欲しくない、フラッシュカードの効果的な使い方を知りたい、という方は、私と相談されてみて下さい。

まず、今までしてきた英語の勉強の「正体」が何だったのかを、説明します。恐らく、今まで抱いてきた疑問が、全て繋がるはずです。皆さん、「口を動かす練習を、今日からでもしていきたい」と、帰られて行きます。

また、「Instagramの別アカウント」では、本アカウントの補足説明やメッセージをアップしています。読者さんで、深く学ばれたい方は、よければフォロー申請をして下さい。恐らく、一番本音を呟いています。

そしてまた、今は次作を執筆中です。一作目で伝えきれなかったことを、前作のアナザーストーリーとして、描いています。前作に納得された方は、是非お読み下さい。ここまで書かれた英語の本は、恐らくないはずです。

そして最後になりますが、今までツイートやレビューなどで応援して頂いた方、本当にありがとうございました。

一人では、ここまで続けられていません。本当に助かっています。

そしていつか、桜木真穂のように、「英語を自由に話している読者さん」を、世界の街角で見ることができたら嬉しいな、と思っています。

今後とも、どうかよろしくお願いします。そして、新しく読まれた方で、かつストーリーに共感された方は、「文庫本あとがき」にもあったように、レビューやツイートなどをしてくれると、助かります。