英語を日本語に切り替えず、そのまま理解する
使い方・進め方

フラッシュカードで、英語を話せるようになっていこう!

「Flash Cards」とは何か

今回ですが、「Flash Cards」と言われるアイテムを紹介します。

見ればお分かりのように、絵と英語が一緒になっているカードです。幼児英語のコーナーにあります。言語習得の基本アイテムです。

 

さて、皆さんの「英語とのファーストコンタクト」を思い出して下さい。どう、入りましたか。

もしも、このようなカードから入った方は、「正しい英語の入り口」から入ったことになります。

恐らくネイティブが運営する教室や、お子さんが通う町の小さな英語教室などはこれをしていると思います。絵を見せて、音を聞き、出す。これが「言語の基本」です。

しかし、この時代、悲劇でもあるのは、いきなり黒板に文字を書いて、「leaf=葉っぱ」と習ってしまった場合です。

昔の人はほとんどこのパターンでしょう。少なくとも、私はそうでした。

初めての英語の出会いは、中学1年生の英語の授業。教科書を与えられ、そこには文字が書いてありました。

そう、一番初めに「文字」と出会ってしまった。

「この英語の文字は、日本語で何だろう」

そう、流れる。日本語で考える。

英語の勉強とは、「英語の文字を日本語に変換すること」だと勘違いしてしまう。

「スタート」というものは、極めて大事です。それで今後の「方向」が決まってしまう。

「一歩目を、どの方角に踏み出すか」もう二歩目を踏めば、人間は戻れなくなります。そして三歩目、四歩目。

もしも方角とゴールが違えば、学べば学ぶほど、どんどんゴールから遠ざかってしまいます。それが、日本人が英語を話せなくなっている原因です。書店に行けば、「やり直し教材」が沢山並んでいるでしょう。

さて、それでは「leaf」とは本当に「葉っぱ」でいいのでしょうか。よければ、英語圏在住のネイティブに聞いてみて下さい。

恐らく、ほぼ100%の人が変な顔をして、Happa? What’s that?”と返すはずです。

当然です、日本語など知らないのですから。

別に意地悪で言っているわけではありません。本当に、頭の中にないのです。「happa」という、音の記憶が。

そして、もしもそのネイティブが親切な方なら、きっとこうやって教えるはずです。

This is a leaf.

はい、これで「一歩目」が揃った。そう、ネイティブにとっては、これが「leaf」なのです。

これがネイティブの「頭の中」。「happa」がない。

そしてちなみに、これが日本人の頭の中です。

別角度で見ますが、これが「ネイティブの英語」です。

「言葉」としての英語。生活の中で使う。

そしてこれが「日本人の英語」です。

「教科」としての英語。テストの中で使う。

ちなみにこれは「センター試験の問題」です。ここがひとまずの、日本人の英語の終着駅です。私たちが習ってきたのは、ここに向かうための英語です。

そして、ここで終わり、「あとは一人で英語を話せるようになってね」と放り出されているのが、日本の英語教育です。

ここで大量の英語難民が生まれている。「話せる環境」を求め、スクールなどに行き、失敗を続けています。ネイティブも日本人の頭がこうなっているので、助けられない状態です。いくら英語を教えても、日本人は全て「日本語に切り替えてしまう」

そう、そもそもですが、日本の英語は「話せる」ように、プログラミングされていないのです。それは教材も教育システムも指導者も大人のマインドも、です。全て「訳せる」ためのプログラミングです。

国内に「筆記テストはできるけど、全然話せない人が溢れている理由」、そして「わざわざ英語を話せるためだけに、海外に移り住んでいる理由」が、見えてこないでしょうか。

向こうでは誰も、「日本語で言ったらね、」という、無駄な教え方はしていません。だから、英作文テキストなんて誰もしていません。売られてもいません。それがあるのは、日本だけです。

「英語を使って、将来どうしたいのか」を明確にしよう

英語を学ぶ前に、まずは「英語で将来、何をしたいか」を明らかにしましょう。

それによって、入り口が変わりますし、もちろん出口も変わります。

「自分の身の回りの世界に、丁寧に一つずつ英語の音を重ねていく」か。それとも、「英語の文字に一語一語、丁寧に日本語訳を重ねていく」か。

前者なら、「フラッシュカード」です。どんどん声に出していきましょう。

そして、後者なら、「単語帳」を使った方が効率的です。そして、発音をする必要もありません。

ただ、この場合、英語の長文は日本語に訳せるようになるかもしれませんが、文字がないと、英語が出てこない頭になってしまいます。

つまりleafを見て、「leaf」が出てこない頭になります。英語を文字に重ねたのですから、当然そうなります。

加えて、頭の中に日本語も入ってきます。英語を作る時も、出発点が日本語になる。そうなると、英作文の作業も入ってきます。勉強時間が、倍以上に増えます。

また、音の学習を丸々抜いたので、聞けなくもなるでしょう。話者になるために、確実にやり直しが入ります。

厳しいようですが、「学校英語が苦手だった」方が話者を目指す場合、ここから入っても無駄だと思います。きっとまた、挫折するはずです。そういう方を、今までスクールなどで、たくさん見てきました。行き着く先は物理的に、一言フレーズの丸暗記になるはずです。

そして、英作文をすると、英語と概念の合わないところがエラーを起こしてきます。「日本語では普通でも、文法的に合っていても、英語ではそう言わないよ」、というものです。ここで日本語の概念にない、冠詞なども抜け落ちていきます。

最終的に、英語の「壁」はぐっと高くなります。これは、社会人になった時、ネイティブを前して、初めてその「壁の高さ」に気づきます。

英語を学ぶスタートは、「実物(絵)と英語のセット」で覚えたほうが、将来の伸びが、全く違う。

そのものを見た時に、瞬間的に英語を出す

ちなみにその昔、私が「英語で考える」というコンセプトの英会話教室に入った時に、カリキュラムの一発目がこの「Flash Cards」でした。

一人、自分の席で絵入りのカードを見ながら、それに当たる英語を「何度も言う」練習をさせられたのです。

その意図は、単語帳で覚えてきた「日本語を抜く」ことでした。見たら「leaf」と言う。聞いたら「leaf」の絵を出す。つまり、ネイティブの頭に持っていく。

しかし、残念ながら、「leaf=葉っぱ」と覚えた記憶は消えませんでした。今も残り続けています。

ただ、反復練習次第で、新たに「leaf」の記憶を、絵に載せることは可能です。回数と意識付け次第、です。

英語圏に移り住んだ感じで、何度も「leaf」と口にし、新たに英語を「癖付ける」

ちなみに「Flash Cards」の「フラッシュ」は瞬間的に光ったり、現れたり、浮かんだりするような意味です。

私たちが日本語を自由に話せるのは、思い浮かんだものが瞬間的に日本語で言えるからです。

お寿司が食べたければ、その状況が無意識に浮かび、「お寿司が食べたい」とすらりと言えるでしょう。

どうしてそんなことができるようになったかと言うと、何度も何度も繰り返し、その実物に、口を合わせて言ってきたからです。「日本語の反射神経」を鍛えてきた。

幼い子供に英語を教える時が「一番大事」。そこで、今後の方向性が決まる。

そしてもちろん子供は、自分で選べないので、「親が何を与えるか、親が子供に英語を使って何をさせたいか、その志の高さ次第」で、全てが決まる。

「Flash Cards」の使い方

さて、問題は大人たちを含め、もう日本語訳で英語を理解してしまった人たちです。全て、やり直さないといけません。

ちなみに私はその昔、タブレットの中に、大量の画像(1000枚以上)を入れて、それをスワイプしながら、それに当たる単語や文章を、口に出す訓練をしていました。

とても練習にはなったのですが、このやり方にはデメリットがありました。

結局、自分でスワイプをするのが億劫になってくる。辛くて、続かない。また、画像を集めるのも大変。

そのため、小説「もしなる」の中には、予め、そういう教材をフィクションで入れました。こういうタブレットがあればなあ、と。

ただ、ここのHP上で、「フラッシュカード」をデジタルで作ってみました。

よければ一度、体験してみてください。

高品質な画像を使っているので、恐らくイラストよりも遥かに記憶に残りやすいはずです。恐らく、言えないものばかりです。日本の英語教育の「盲点」に当たるところです。難しい単語の日本語訳はできるのに、消防車を英語で言えない。

また、このデジタルフラッシュカードは、「絵が自動で切り替わる」ので、瞬時に、かつゲーム感覚で取り組めます。そのため、自分でスワイプする億劫さも必要ありません。

そしてそこで、「訳せる」と「口に出せる」は全くの別物だと、体で分かるはずです。

出てくる絵に合わせて、それに当たる英語を、実際に何度も何度も口に出す練習が大事。

英語話者への反射神経とは、「英語→日本語」への頭の切り替えではなく、「イメージ→口から音を出す」である。

そして、2020年3月より音入れ作業を始めました。音に合わせて、何度も口にし、真似をし、そして聞いてイメージをして下さい。自然と訳さずに、英語が理解できるようになるはずです。

頑張って、口を動かしていきましょう。「もしなる」で言えば、これが英語の「素振り」です。数年、続けていきましょう。私もできる限り、付き合います。そして皆さんも「もしなる」を広めて頂けないでしょうか。

私も、活動が長続きできます。よろしくお願いします。

日本人が学んできた「英語」とは何だったのか?


完全版・増刷版】は文庫本のみです。
待望の重版出来!!全国発売スタートしました!!