「絵×音×口頭反復練習」で英語話者の道へ
使い方・進め方

「もしなる」読者さんへ

こんにちは、金沢優です。こちらは「もしなる 」読者さんに向けたページです。まだの方は、是非、読後にお読み下さい。

そして今はコロナ騒ぎで、英語どころではないかもしれませんので、余裕ができた時でお願いします。

「感覚」と切り離された、日本人の英語教育

さて、英語学習の方はいかがでしょうか。

皆さんの中には、一度私と話された方も多いと思います。

そしてその時、お伝えしたように、本来、「日本語の意味や音に置き直す必要がなかった」のに、学校で置き直すやり方を取ってきたため、大人になってから私たちはこうして苦しんでいるのは、ご説明した通りです。

これは「もしなる」の中でも書いたように、今の日本の英語教育は「この英語、日本語に置き直したら何だろう?」の、時代遅れの視点で習います。

それが「和訳」であり、「カタカナ発音」です。

発音よりもスペルを重視するので、私たちは「ローマ字」のように覚えます。和製英語が多いのも、音よりもスペルを重視しているからです。何よりも、音が正しく拾えません。

こうして「音の学習」を丸々抜いてしまい、文法至上主義の元に組み立てられているので、大人になってから、「リスニング」や「発音」に苦しむのは、当然のことです。

それが証拠に受験の後、「発音が上手くなっていた人」、「海外ドラマが聴けるようになっていた人」は、誰一人として見たことがないはずです。そう、苦しむ人しかいません。

受験の後回しにした以上、日本人の英会話は、「苦しみ」や「やり直し」からのスタートです。

確かに文法は大事です。しかし、それで全てが完結するわけでもありません。

というのも、言葉は「正しいかどうか」よりも、最終的には「使われているかどうか」が勝つからです。

私たちだって、日々、日本語の文法を破りまくっているでしょう。そもそも日本語の文法自体、何にも知りません。

受験英語がスラングに負けてしまうのは、そのためです。受験の後に「ネイティブっぽい表現」に、今まで学んできたものがグラグラしてしまうのは、当然のことです。どれだけ文法が正しくても、使われていない言葉は、自信がなくて使えません。

例えば日本人がよく使う「I’m fine, thank you.And you?」は、文法的には正しいのです。ただ、ほぼ誰も使っていないのです。しかも、ネガティブに響く。そう、元気な意味ではないのです。和訳で捉えているから、こうしてミスり続ける。

そう、習ってきたものは、ほぼ全てネイティブを前にして、「やり直し」が来ます。そもそも彼らが話す英語を何一つ聞いてこず、参考書で覚え続けてきたから、当然のことでしょう。

そして、「何も見ないで、何も感じないで」覚えてきたので、感覚と英語が全く繋がっていないのです。

例を挙げると、「My knee hurts!」という文章です。

訳せば、「(私の)膝が痛い!」でしょう。

テストにそう書けば、筆記試験で丸はきます。その方式で積み上げていけば、受験でも点数は取れると思います。

ただ、私たちが日本語で「痛い!」という言葉を覚えた時、それは単語帳や表現集などではなかったはずです。

そう、確実に「どこかが、実際に痛かった」のです。

そして、目を離した母親が駆け寄り、「どうしたの?どこが痛いの?どう痛むの?転んだの?」と聞きます。

こうして子供は聞いて覚えます。「この感覚が『痛い』」なんだ、「この行為が『転ぶ』」なんだ、と。

そして、日々「痛い」「転んだ」口にしていきます

こうして、「自分の身の回りに起きたことに、音を載っけていく作業」を毎日繰り返し、誰もが日本語を話せるようになりました。

私がカウンセリングなどで、「聞く」「話す」から学ぼう、とお伝えしているのは、それが言語習得の「正しい道」だからです。

そしてこの作業が、日本の英語教育に、ゴッソリ欠けているのです。英語をまだ、「お勉強」だと思っている。それは日本人の英語のゴールが、いまだに「受験や資格試験」だからです。

確かに「My knee hurts!」は訳したら、「(私の)膝が痛い!」になるかもしれません。

ただ、それは「文字を訳しただけ」であり、「自分の感覚」とリンクさせたわけではありません。まだ「お勉強」です。

そのため、筆記試験でどれだけ点が取れても、頭で訳すことはできても、実際に怪我をすれば、自分の口から出る言葉は英語ではなく、日本語の「痛い!」になるはずです。

それが証拠に、「My knee hurts!」と言っている日本人を見たことがないでしょう。それを言う以上、「親が英語ネイティブ」なはずです。「言葉」として機能させた人が、確実に身の回りにいるはずです。

向こうの幼児に「聞く・話す」でボロ負けしているのは、そういうカラクリです。日本人が競えるのはスコアだけ。

そのため、本来、そのフレーズを覚えるなら、どこかが実際に痛くないとダメなのです。「痛み」と言葉(口)を合わせないと。ここに「口頭練習」が必要になります。それは「学校で一つもやっていない」ものです。

そう、日本人が英語を話せないのは、「メンタル」のせいでは全くありません。

原因は、ただの「練習不足」です。ほぼ「ゼロ」なのです。

テストが取れても、何にも話せないのはほぼ100%それです。

一人でも言えないものが、ネイティブを前にして出るわけもないでしょう。それはただの「準備不足」です。メンタルを鍛えようが、出ないものは出ません。

もう一つ例を挙げれば、「hard」という単語です。

恐らく誰もが「硬い」と誰もが訳せるでしょうが、石を触って「hard」と口から出る日本人は一人もいないはずです。

それは、単語帳で覚えたからです。「お勉強して、そこで終わった」からです。

「感覚が完全に切れている」というのは、そういうことです。だから、みんな大人は英語を何度もやり直している。

よく、「日本人は6年も勉強しているのに、英語を話せるようにならないのはどうして?」と言いますが、それがもう「答え」です。

そう、6年も「お勉強」してしまい、そこで終わっているから、話せるようにならないのです。

英語圏に行けば、誰も日本語に直す作業はしていません。転んだらただ、「My knee hurts!」と言っているだけなのです。

こうして日々、彼らは「感覚と言葉(口)を合わせる作業(練習)」をしています。一切、勉強はしていません。ましてや、日本語にも直しません。意味がありませんので。

それは私たちが「痛い!」と言えるようになったのと、全く同じプロセスです。

この感覚を何とか付けるために、私は写真イメージをつけて、これまで英語表現を紹介してきました。なるべく英語に、「リアル」を持ち込みたいからです。

その目的は、「口頭練習できるように」です。「分かりやすいから」ではありません。

そう、この子と同じ場面になった時に、「My knee hurts!」と言う口頭練習をしておいて欲しいのです。そうしないと、その時になったら、その言葉が出ないからです。口から英語を出す、がゴールでしょう。

私はもう、「分かりやすい」は脱しないといけない時代だと思うのです。

それはまだ、「教科」になっている。「練習」に変えないと、話者に近づけません。もうこの時代、「分かる」は、ゴールではありません。今はもう、「言え!」の時代です。

参考書を読んで、「フンフン、なるほど。分かりやすい」はもう終わりです。どんな本を一冊やりこなしても、どんな便利なフレーズ集を眺めていても、残念ながら、話せるようになんかなりません。目的がまだ、「分かる」になっている。早く「練習ステージ」に移らないと。

他の国の同年代や留学組、インターナショナルスクール組は、毎日口にして、英語を練習しています。使っています。日本だけ、ステージが一段ズレているのです。

英会話を、大学から始めて、そしてずっと失敗し続けている。40歳や60歳になっても「やり直し英語」のような本を買い続け、もう「英語ゾンビ」のようになっている。

ネイティブとどれだけレッスンをしても、「分かった」と満足している。また新しい文法書を買ってきて、「分かりやすい」「目から鱗だ」と言っている。日本人が英語を話せない「病巣」は、全部ここ。英語を「使おう」なんて、一つも思っていない。「分かろう」としている。

こうして、3カ国語話者が、日本だけ一向に生まれてこない。

大学の第二外国語が「単位取得」のものだけになっている。誰もここにメスを入れない。「茶番」になっている。

私は何とか、この失われた学校での数年間、そして社会人になってもずっと日本で続いてきた、「話せるようにならない英語の勉強」にピリオドを打ちたく、こうして活動を続けてきました。

大人になると、語学習得は難しい

「大人になってから、英語感覚を付け直す」というのは容易なことではありません。

なぜならそれはもう、「母国語が完成してしまっているから」です。

幼いうちに母国語を抜き、音の学習を集中的にこなしておけば、この道に入ることはなかったのですが、もう既に遅いのです。

現地に移り住み、数年かけて付け直すか。それともネイティブと一緒に暮らすか。海外ドラマを見まくるか。

いずれにしろ、「それに似た手法」を取らざるを得ないでしょう。

よく「『英語で考える』なんて無理だ、詐欺だ」、と言う方もいらっしゃいます。確かにこれは、容易なことではありません。それなりに訓練と時間が必要です。

ただ、私と話した方は「A book….」を覚えた時、「日本語が完全に抜けた感覚」を掴んだはずです。

そう、物理的に「可能」なのです。英語回線を作るのは。「やり方」さえ工夫すれば。

あの回線作りを子供の頃からやっておけば、普通に話者になれたのに、全て母国語に置き直してしまうと、「話者への道」が険しいものになります。

そして、大人になってしまった以上、なかなか「英語脳」に近づけないのは、やはり真実です。

結局、環境に乏しい以上、私たちには「工夫」が必要になってきます。

そのため、私はフラッシュカードを作り、日本語を抜いて口頭練習ができるようにしました。

ただ、なかなかこれも続かないのも分かります。そのため、音入れもしました。これで、「あとは口真似をするだけだ」の状態にしました。

そう、私は「この状態」を作っているのです。

しかし、やはりそれでもキツいのです。そう、母国語が完成しているからです。

加えて、「単打」で終わってしまうことも欠点です。

たとえば、自転車で転んだとしましょう。

ここで、「My knee hurts!」というフレーズを覚えます。

ただ、それだけで終わってしまうと、やはりこの知識はその瞬間だけのものになり、「日本語の海」の中に消えていってしまうのです。

「すぐに使えるフレーズ」というものを覚えて、実際にそれを使っている人を見たことがあるでしょうか。皆さんも実際に、使えたことがあるでしょうか。日本語だけで生きていける、この国内で。

そしてたとえ言えたとしても、「そのあと」が続くのでしょうか?

その後が説明できなければ、それはハリボテ英語です。

ここをどう解消していけばいいのか。それが「私たち国内組の、永遠の課題」なのです。

これからの「工夫」

そこで、「できるだけその場に入り込み、シーンを繋げていこう」と考えています。

恐らく、転べば「絆創膏」が必要になってくるでしょう。

My knee hurts!


⤴️
ヒザが痛い!
▶️「体の部分+hurt(s)」「○○が痛い」、という意味になります。

      🔈

写真の下に、「⤴️マーク」をつけていきます。そこをクリックすると、関連したカードに飛ぶようにリンクを貼ります。

すると、今度はこちらのカードに飛びます。

Band-Aid【ˈbænd eɪd】


⤴️
:material that can be stuck to the skin to protect a small wound or cut; a piece of this
▶️商品名で通ります。

      🔈

これでシーンが二つ、繋がりました。

では、絆創膏を張る行為はどう表現できるのでしょうか。

ここでまた、写真の下に「⤴️マーク」のリンクを貼ります。

すると、今度はこちらに飛びます。

put a Band-Aid


絆創膏を貼る
▶️「接触」の「on」を使います。
Ex)She put a Band-Aid on her arm.

      🔈

こうして、シーンがどんどん繋がっていきます。そして、Instagramとも連動できます。復習にも繋がっていく。

こうして、頭の中に「英語の根」を張っていこう、という発想です。このサイトと一緒に生きる、というか。

つまり、今までのフラッシュカードが「縦糸」とすれば、リンクを貼ることで「横糸」を作っていく感じです。縦横に線を張れば、「生地」になる。

ちなみに、私たちが日本語を自由に話せるのは、言葉の全てにリンクが張り巡らされているからです。

たとえば「オリンピック」と聞けば、色んな言葉やシーンが出てくるでしょう。「延期」「おもてなし」「2020年」「国立競技場」「コロナ」などと、ドバーッとついてきます。

もちろん、用語だけではなく、それが全部「文章」にできるはずです。

「『おもてなし』のプレゼンで勝ち取った2020年開催のオリンピックだったけど、コロナウイルスの影響で、延期になった。せっかく国立競技場とか急ピッチで作ったのに。来年になったけど、本当に大丈夫なのかなあ」

こうして、どんどん用語を組み込むことができます。

「大丈夫なのかなあ」という単発フレーズだけ覚えても、言語の根は張りませんし、ハリボテの英語になります。

そして、日本人の英会話学習は、この作業が丸々抜けてしまっています。

それは、シーンと英語を繋げる作業がないので、当然です。「独り言練習ができない」のも、このためです。全て「単打」で終わってしまう。

そこで、「横糸」を駆使し、今まで表現を一つ覚えて、そこで終わりだったところに、もっと踏み込んでいくようにします。

2020年3月時点で、およそ「2,400枚」ほどのフラッシュカードがあります。できれば、私の目標としては、「10,000枚」まで続けていきたいと思っています。

ただ、10,000枚をバラバラに詰め込んでも、キツいでしょう。グチャグチャになり、すぐに疲れてくるはずです。

しかし、10,000枚を一綴りにできれば、どっしりと根が張るはずです。記憶も安定しやすいでしょう。手応えも感じるはず。

そのためにも、増やさないといけないものが、まだまだ沢山あります。

名詞、基本動詞、前置詞、副詞などがまだまだ全然足りません。そしてここに、文法も絡めていかないといけないでしょう。

そこに、セサミストリートの辞書なども組み込む予定です。文法も単語も「総動員」しないと、形になっていきません。バランスも悪くなる。

また、Instagramのストーリーズ機能なども活用しながら、適度に復習も入れていかないと、恐らく昔のものも抜けていきますし、モチベーションもきっと折れていくはずです。日々、「英語のリマインド」を掛けていかないと。

こうやってですが、Instagramも連動しながら、Web上で一つの「英語脳」を作っていくのが、今の目標です。全ての英語に絵と音を紐付けていく。そして、ここに「自分の生活」も絡めていく。それは皆さんの作業です。

結局、表現するのは「自分のこと」ですから。

そして、それだけではなく、個人的にも「オンラインレッスン」などを取り、アウトプットの場を設けていかないと、やはり話者にはなれません。

そして、ここに「多読」「多聴」の作業も入ってきます。別途、その時間も自分で設けていかないといけません。

こうした「インプット+アウトプット」の「泥臭い作業」を、年単位でできるかどうか。トータルで「数千時間」を、人生の中で確保できるかどうか。英語のモチベーションを、保ち続けられるかどうか。それが鍵です。

そして私自身、どこまでお手伝いできるかどうか、分かりません。

そのため、皆さんからもアドバイスなどがあれば、メールを頂ければ嬉しいです。「こことここを繋いで欲しい」などです。横糸を毎日、少しずつ張り巡らせていきます。リンクミスなどがあれば、ご指摘下さい。

ただ、それでもやはり「数年」はみて下さい。

話者になるのは、そんなに容易いものではないことは、「もしなる」にも書いた通りです。

ただ、「正しいやり方」である程度、時間を掛けられれば、どんな人でも話せるようになるはずです。

私はそれを、証明していきたいと思っています。

意識すれば、続けられれば、声さえ出し続ければ、物理的に少しずつ、日常の中で英語が口から出てくるはずです。出ない方は、話者とは違う道を行っています。恐らく、今まで通り「訳してそこで終わっている」はずです。

「もしなる」を読まれた方は、これで話すキッカケを掴んで、必ず話者になって下さい。そのために、私はあれを書きました。

金沢優からのお願い

繰り返しますが、大人は子供よりも、ハンデがあります。

よく「大人になっても英語は話せるようになる」と言いますが、普通に考えて、40歳から学んだ6年間と、3歳から学んだ6年間では、明らかに3歳児の方が伸びが違うでしょう。

「真っ白のキャンバス」に描いた方が、綺麗な絵ができるのは当然です。

語学とは「耳」と「口」の器官を使う、どちらかというと「楽器やスポーツ」に近いものだと思います。

学問であれば、40歳の勝ちでしょう。「理解力」がありますから。

ただ、語学は若ければ若いほどいいです。特に「耳」は、子供の圧勝です。

だからこそ、幼いうちに「言葉」として英語に向き合って欲しいですし、保護者の方はたっぷりと向き合わせておいて欲しいのです。

一旦、筆記試験に走り過ぎて、耳も口も使わなくなると、将来「言葉」になっていかないのは、よく英会話スクールでも見てきましたし、それは私自身も経験してきました。

一緒になって、この国の英語教育を変えていければ、幸いです。そして大人も一緒に話者になっていきましょう。一緒に学びながら、口を動かしながら、聞きながら。

そして、最後にお願いになりますが、「もしなる」を周りに広めて頂けると、本当に助かります。レビューや投稿のシェアなど、どうか「本の普及」にご協力下さい。一人でも多くの人が、「もしなる」を読んでもらえるように。

「もしなる」のやり方に賛否両論があっても、日本の英語教育が変わらないといけないのは、絶対です。

そして、HP運営も含め、この作業は、私一人では続けられません。そのため、皆さんもどうか動いてもらえないでしょうか。応援して、声を上げる、動いて頂ける方がいらっしゃる以上、私も無償で続けます。一人では、本当に苦しい。

また、最後に転売や転売サイトからの購入は、どうかお控え頂けないでしょうか。印税が入らず、それは私の死活問題にも繋がりますし、本の重版も止まってしまいます。重版にならなければ、話題にもなりません。

たかが数百円の話なのですが、その数が増えれば、「英語教育を変えていく」という、私の夢も潰えてしまいます。

どうか、次世代のためにも、日本の将来のためにも、何卒よろしくお願いします。

日本人が学んできた「英語」とは何だったのか?


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