英語を日本語に切り替えず、そのまま理解する
英語と日本語の世界観の違い

英語と日本語の視点の違い

日本語は「状況依存度が高い言語」である

さて、もしも私が学校の英語の先生であったら、こういう授業を文法を学ぶ前の、「一時間目」にするかもしれません。

英語と日本語は、「考え方」が全然違います。

例えば自分が、戦士だったとしましょう。

そして、自分の父親を殺した、憎いモンスターに遭遇しました。父の仇です。

あなたはそのモンスターに、何と言いますか。

ぶっ殺してやる!

そう、これが自然な日本語です。

言いません、「俺がお前をぶっ殺してやる!」なんて。

「俺」と「お前」しかいないんですから。誰が誰をなんて、言う必要がない。動詞だけでOKです。

こうして、自分の存在を消し、相手の存在も明確に示さない。

だから当然、日本語は動詞だけが残ります。

日本語はこういう、「状況依存度が高い言語」

恋愛も一緒です。

愛している人には、「愛してるよ」の一言でいいでしょう。言いません、「俺はお前を愛してるよ」なんて。

言われたら、逆に疑ってしまう。そこに何か意味があるのかな、と思うのが日本語。

しかし、英語は「世界観」が違います。

こうなります。

I will kill you!

英語は「状況依存が低い言語」である

英語はこうして、日本語と違い、自分の存在( I )を、世界に引っ張り出す言語です。日本語と造りの基本構造が違うのは、この土台の部分。

だから、英語は分かっていても「I love you.」と表現します。たとえ世界に二人だけになっても、です。

日本語も英語も、言いたいことは一緒でも、考え方に違いがあるので、こうしてセリフが変わってきます

英作文がうまくいかないのは、こういうところの言語間の差異からです。

だから、日本語を綺麗に英語に並べ替えたとしても、概念が違い、不格好な英語が出来上がってしまいがちです。

英作文が完璧にできても、完璧な英語になるわけではない。

英作文がうまくいかない、そして諦めた人は、一旦文字から離れて現実の世界に目を向けてみることをお勧めします。

英語を別感覚で捉えたほうが、話者に近づけるでしょう。そしてそれが、「英語で考える」というアプローチになります。

さて、それではもう一度、このイメージで英語を切り取ります。


そう、英語の造り方は、まずこうして主語を先に出し、次に動詞を出します。

動詞が2語目に来るのは、主語を説明するためです。そして、その動詞を説明するために、次に行為を及ぼす相手が来ます。

これが英語の基本形です。

つまり、「SVO(Subject, Verb, Object)」の第3文型で表現するのが、極めて英語っぽい。「I love you.」の世界観。

つまり、英語は「状況依存度が低い言語」と言えます。たとえ分かっていたとしても、それを言わないといけない言語。日本語に比べて、「現実描写がシビア」

だから、りんごが2個あれば、しっかり「two apples」になります。

もちろん、日本語では「りんごたち」とは言いません。そんなこと、わかっているのですから。

そのため、日本人が英語で苦労するのは「加算・不可算名詞」や「a/theや複数形」です。もともと、そこを分ける感覚がないので、当然の事。

そして、私たちは日本語から英語を作るので、いつまでも英語を間違い続けることになります。

では、ここから何が言えるか。

イメージ(現実世界)を見ながら、英文を紡ぐ練習をしていれば、英語の話者に近づける。

特に英語を学ぶ初期段階は、日本語を介さず、主語と目的語が浮き出た、イラスト(イメージ)で学んだ方が、確実に将来、英語の花が咲きやすくなります。

「絵入り」のテキストを使っていこう!

できれば今後は英語を「和訳」ではなく、「状況で理解」していきましょう。

こうした、「絵入りのテキスト」は、状況を正確に描写しています。

SVOがあります。正しい語順があります。

そして、りんごが二個あれば、しっかり複数形の「S」がついています。「現実世界」と「英語」が揃っています。

これをそのまま、口にしていきましょう。それが、英語ネイティブが辿ってきた道です。

そして、私たちが習ってきた、そして今も習っている英語は、「この英語を日本語に直しなさい」の視点です。

つまり、「この英語、日本語で言ったらね」の方向性です。

今後はそうではなく、「日本語はこうだけど、英語ならこう表現するよ」の方向性の方が、絶対にいいです。

英語を将来、自分のものにするのであれば。限りなく頭の中を、ネイティブに合わせていく。

そうすれば、言いたいことが英語で表現でき、相手の言いたいこともより深く分かるようになっていきます。

どんどん「英語の世界」を追いかけていきましょう。

※こちらは私のオススメの書籍です。「英語の世界」の解説が詰まっています。
※また、著者の遠藤さんのTwitterも、とても為になります。

※こちらもオススメです。使い方は、こちらからご覧ください。

日本人が学んできた「英語」とは何だったのか?


完全版・増刷版】は文庫本のみです。
待望の重版出来!!全国発売スタートしました!!